「迷惑をかけるのではと不安」大船渡・山火事の長期化で避難する親子の苦悩 「雨の力で鎮圧を」5日からの雨予報に住民からは期待の声【news23】|TBS NEWS DIG
岩手県大船渡市の山火事発生から7日目を迎えました。市の面積の8%が焼失し、延焼は収まっていません。
■大船渡市の面積8%焼失も延焼続く…集落に近づく火
日が暮れた岩手県大船渡市。どれほど火が勢いを持っているのか、その現実を突きつけられます。
2月26日に発生した山火事は、4日で7日目です。
しかし延焼は続き、大船渡市の面積の8%ほどにあたる約2600ヘクタールが焼失しています。
3日、住宅への被害が確認された外口地区。一夜明け、同じ場所にヘリで向かってみると…
記者
「斜面から火が回ってしまったのでしょうか。住宅がすっかり焼け落ちてしまっています」
被災前の衛星画像と比べると、民家とみられる建物10棟ほどが焼失していました。さらに隣の長崎地区では…
記者
「集落に迫る火の手が見えます。集落のすぐ間際まで火の手が迫っています」
民家がある場所からわずか100メートルほどのところに火が…
夕方、再びヘリで行ってみると、消火されたのか煙などは見えませんでした。
集落に迫る火はホタテが名産の小石浜地区でも…
記者
「大船渡市の消防本部の関係者に尋ねたところ、脚崎を越えて北側に延焼させない。尾根部分を防衛ラインに引いていました」
しかし、サーモカメラで見てみると、その防衛ラインの尾根の一部が赤くなっていることが分かります。
■「迷惑をかけるのではと不安」避難生活で抱える苦悩
先が見えない避難生活。小さな子どもを持つ親たちは悩んでいます。
佐々木旺輝くん
「くるまがいい」
幼い子どもを持つ佐々木さん一家は、入れる避難所がなかったため、5日間、車中泊をしていましたが、この日ようやく公民館に入れることになりました。
――今日からテントで寝るのはどう?
佐々木旺輝くん
「たのしみ」
お父さんの一幸さんも「一安心」と話す一方で、懸念していることがあります。
佐々木一幸さん
「子どもが騒いだり、周りに迷惑をかけるのではと不安もある」
「周りに迷惑をかけるのではないか」。こうした悩みはペットを飼う人も抱えています。
飼い主
「(避難所は)迷惑がかかるので車でいようと思いました。でも限度があると思って、ドッグフードを一切食べなくなってしまった」
女性は愛犬・サンクの体調を考え、ボランティアに預けることにしました。
大船渡市では5日未明から雪が降り始め、昼ごろから雨に変わる予報となっています。
延焼が確認されている赤崎町永浜地区から避難してきた林優太さん(36)。そこには妻と3人の子どもと暮らす家があります。このあと雨で山火事が収まることを祈っています。
林優太さん
「懸命に消火活動してくれているが、雨の力はどうしても必要になってくると思う。(あす雨が)ほんとにたくさん降って、雨の力で鎮圧してくれることを切に願う」
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