20年前、「愛・地球博」が開かれた愛知県瀬戸市の小学生が、先週大阪・関西万博へ修学旅行に行きました。滞在時間は約5時間。どんな出会いがあったんでしょうか。
5月29日。約14万人の来場者で賑わう、大阪・関西万博の会場にやってきたのは、愛知県瀬戸市の陶原小学校から来た6年生の児童約80人。待ちに待った修学旅行です。案内役は、同じく瀬戸市に住む「万博おばあちゃん」こと山田外美代さん(76)です。開幕日から毎日万博に通い、前日には全てのパビリオンを制覇したばかりです。
(山田外美代さん)
「これ、『ようこそ大阪・関西万博へ 陶原小学校6年生の皆様』という旗を作ってきた。これがないと(人が多くて)絶対分からないから。『万博ってこういうものぞ』というのと、これだけ人が見にきたいという会場があるっていうことを感じてほしい」
唯一予約のパビリオンで「最高!万博なめてました」
まずは、大屋根リングへ。
(児童)「すげえ、でかい」
エスカレーターで高さ12メートルのリングにのぼると…
(児童)
「広くてすごい。人がいっぱいいて、なかなか見ることない(風景)」
「すごく高くて怖いです」
「ホント無理…」滞在時間は約5時間。子どもたちは唯一予約が取れている、三菱未来館へ向かいます。しかしその場所は、バスを降りた西ゲートではなく、反対側の東ゲート近く。そのため、広い万博会場を約40分歩きます。
(児童)
「めっちゃ楽しい。歩いているだけで楽しい」
「なんで走っているの?もうやだ…意味わかんない」
「ホテル行きたい…」
熱中症対策で水分補給もしっかりと。ようやく三菱未来館が見えてきました。ここでは深海や火星の旅に出る映像を見て、「生命の誕生」を探ります。上映中感動した表情を見せる児童も。
(児童)
「最高でしたね。万博なめてましたわ」
「未来を感じた。もうここまで進歩しているなって」
でも、予約で入れたのは三菱未来館だけ。残りの時間は班に分かれての自由行動です!
予約なしで入れる…「万博おばあちゃん」お勧めは?
(児童)
「おみやげ屋さんに行ってから、フランスとコモンズAに行く」
「行ってきます~」
予約なしで楽しめると「万博おばあちゃん」が勧めてくれたのは、マレーシアのダンスステージです。(万博スタッフ)
「どうぞステージにお上がりいただき、パフォーマーたちと一緒にダンスしましょう」
大観衆の中、子どもたちはステージに上がって、一緒にダンス!
(児童)
「キレキレでした」
「すごかった」
「踊れて楽しかった」
「万博と奈良」で“現在・過去・未来”を感じて…
この学校では例年10月に、「京都と奈良」へ修学旅行に行っていますが、今年はそれを、5月の「万博と奈良」に変更。
(陶原小学校 山中晶貴校長)
「未来を感じる場所として万博は最適かなと。過去の奈良、これからの万博、そして今の国際的な状況ということで、現在・過去・未来を感じられる場所として良いかなと」
そこには、先生の思いも。
(陶原小学校6年青組担任 近藤洸希教諭・30歳)
「小学5年生の時に愛・地球博があって、(遠足で)友達と並んでパビリオンを見たりしたのがすごく思い出として残っているので、その経験をこの子たちにもしてほしいという思いがあった。これが将来につながっていけば今回の修学旅行も成功なのかなと思う」
子どもたちに「滞在5時間で楽しめた?」
予約なしでは2時間、3時間待ちが当たり前の万博会場。約2時間半の自由時間で、子どもたちは、万博を楽しめたのでしょうか?
(児童)
「オーストラリアのパビリオン行った。海とか森って感じできれいだった」
「さきいか(買った)」
「プリントミャクミャクッキー。家族用」
一方で。
「パビリオン行けなかったから悔しい。アメリカに行きたかった」
「(体感では)30分も経ってないくらいで終わっちゃった。ほとんど並んでた。貸し切りが良い」
それでも、子どもたちは…
(児童)
「楽しかった!」
「何世代の人でも楽しめそう」
Q万博にまた行きたい?
「行きたいです!行けなかったパビリオンに行きたい」(陶原小学校 山中校長)
「こんなに積極的に色々なところで人と触れ合うんだと感心したし、改めて子どもたちの力を感じた。悩むところもあったが子どもたちの様子を見て、この修学旅行にして良かったと今は思う」
(児童)
「ありがとうございました!」
(山田外美代さん)
「また(地元の)瀬戸で会いましょう。またね~」
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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1961747