沢田研二、『土を喰らう十二ヵ月』で男優主演賞!「こういう賞をいただくと、まだ頑張らないといけない!」 『第77回毎日映画コンクール』
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俳優で歌手の沢田研二(74)が『第77回毎日映画コンクール』の男優主演賞に選出され14日、都内で行われた授賞式にビデオメッセージを寄せた。
主演作『土を喰らう十二ヵ月』は、水上勉氏の料理エッセイを原案に中江裕司監督が映画化。長野県白馬村を中心に2020年2月から日本映画では異例の一年半におよぶ撮影を行い、ひとりの作家の生き様と四季(二十四節気)の移り変わりを描いた。沢田は、人里離れた信州の山荘で、犬のさんしょと悠々自適に暮らしながらも、13年前に亡くなった妻の遺骨を墓に納められずにいる男の心の機微を巧みに演じた。
ビデオメッセージで沢田は「この度、毎日映画コンクール男優主演賞賞をいただき、驚きました。こういう賞には縁がないと思っておりましたので、この年になって、こういう賞をいただくと、また頑張らないといけないなと思いました。まだまだ頑張るつもりではいたのですが、やっぱりうれしいものです」としみじみ。
1980年代に水上氏と京都の料亭で一緒になったことがあったそう。「水上先生と席を1つ隔てて座ったことが2度ありまして。まぁ先生は女性の方しか興味がなかったようで…」と思い出話も披露。それも含めて「縁があったのかなと、この仕事の依頼があった時に思いました」と裏話を披露していた。
そんな経緯もあり「なんとかなりそう」と思って撮影したが、実際に完成したものを見ると「もっとちゃんとできているはずだったんですが…。もっとできたはずだなぁ、と。そう思えるだけ、この年でも、まだ伸びしろがあると解釈するべきなのか」と決意を新たに。最後は「功労賞的な意味合いもあるのかなと思いますけど、すごい俳優さんがいる中で、私を選んでいただき、うれしいし、僭越だし、恐れ多いし、そして、大変ありがたく思っています」と改めて感謝の言葉をつむぎ、ビデオメッセージを終えていた。
同賞の対象は、2022年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)。
■「第77回毎日映画コンクール」受賞結果
日本映画大賞:『ケイコ 目を澄まして』(三宅唱監督)
日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)
外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)
男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二ヵ月』
女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄まして』
男優助演賞:窪田正孝『ある男』
女優助演賞:伊東蒼『さがす』
スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』
スポニチグランプリ新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』
監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』
脚本賞:早川千絵『PLAN75』
撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄ませて』
美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』
音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』
録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄ませて』
アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)
大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)
ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン ヨンヒ監督)
TSUTAYA映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE ~30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(風間太樹監督)
TSUTAYA映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)
田中絹代賞:寺島しのぶ
特別賞:中島貞夫(映画監督)
#沢田研二 #土を喰らう十二ヵ月