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湘南モノレール構想ルート マリンランド(片瀬西浜)~江ノ島東町770mの未成線

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神奈川県湘南江の島駅から大船駅の間を6.6km、14分で結ぶ湘南モノレール。湘南ジェットコースターの別名を持つ同路線ですが、起伏や高低差のあるルートを縦横無尽に、そして最高速度75kmでかっ飛んでいく様子から、自他共に呼ばれる愛称となっています。 日本国内においては、サフェージ式懸垂型モノレールの営業 第一号路線として有名 なのですが、この湘南モノレールのさらに前段として、試験線の役割をになったのが東山動植物園に今も営業車両が保存されている、通称東山公園モノレール。500mと短い路線ながらも、ここで得られたデータは、その後に開業を果たす事となる湘南モノレールや、都市モノレール制定後に開業する事となったサフェージ式モノレール、千葉都市モノレールに生かされていく事となります。 日本エアウェイ開発主体路線としてはこのほかにも、大手町から三鷹間 22.1km、大手町から五井間49.6km、蒲田から横浜 山下公園間23.4km、大森から長島間51.4km等、複数の路線の免許申請を行っていました。 1968年に国内のモノレールの日本標準規格が制定され、跨座型では日立を主体とするアルウェーグ式が、懸垂型では三菱を主体とするサフェージュ型が標準規格に決定。日本エアウェイ開発はその後、 1972年に「日本モノレール開発株式会社」へ改称、三菱グループの再編に伴い、1983年に解散しています。 三菱を主体とし、サフェージ式の国内導入に尽力、さらにはサフェージ式モノレールを、日本懸垂式モノレールとしての標準規格化まで成し遂げた日本エアウェイ開発。同社がサフェージ式モノレールの開発元であったフランスから、日本国内への導入黎明期にはじめて思案したルートが、実は今現在の湘南モノレールの終点である江の島駅から歩いてほど近い位置にあります。それが、マリンランド(片瀬西浜)~江ノ島東町770mで構想されていたルート。 島民などからの反対で この路線は建設される事はありませんでしたが、サフェージ式モノレールとしては、湘南モノレールより以前に構想されたルート、という事になります。今回はこの、江の島 マリンランド間で計画された試験線位置が現在どのようになっているか、観察していきたいと思います。 #モノレールジャパン編集室 #MJWS 資料提供 湘南モノレール株式会社 校閲・監修 田村(MJWS)

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