日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが亡くなりました。92歳でした。北海道内のゆかりの地にも悲しみが広がっています。
今月13日、老衰のため92歳で生涯を閉じた谷川俊太郎さん。老若男女に愛される詩を生み出し続けました。
鈴木麻友記者)
「谷川さんの死を悼んで特設コーナーが設置されました。詩集や谷川さんが携わった絵本など、さまざまな作品が並んでいます」
広い宇宙の中の孤独な人間の姿を描いた『二十億光年の孤独』。翻訳を手掛けた『スイミー』は国語の教科書にも採用されました。
東京出身の谷川さんですが、道内にもゆかりがありました。東区の札幌開成中等教育学校。中高一貫校になる前の札幌開成高校時代から谷川さんが作詞した校歌を60年間にわたり歌い継いでいます。
「♪時に孤独に吹雪に向かい 今日もともに愛す開成札幌」
6年(高校3年)・北村優翔さん)
「日本語の美しさや平和についてとか、いろいろなことを文字を通して文学を通して私たちに伝えてくれたと思うので、開成の歌詞も受け継がれてきたものをどんどん次の世代に校歌として伝わっていったらいいと思います」
2012年には、学校の50周年記念式典に来賓として訪れた谷川さん。生徒に向けてちょっと不思議なメッセージを残していました。
「哺乳類の一種です。ビッグバンの落とし子です」
この言葉は何を意味しているのでしょうか。札幌開成の卒業生で、谷川さんと交流を続けた古川奈央さんは、こう推測します。
俊カフェ・古川奈央さん)
「学歴がどうのとか、社会的な地位がどうのとか、そういうことではなくて、生きるっていうことをしっかり見つめてほしいという気持ちがあったのではと想像します」。
古川さんは、札幌市中央区で、谷川さんの作品を集めた「俊カフェ」を運営しています。
俊カフェ・古川奈央さん)
「応援するよって言って、詩を書き下ろしていただいたり」
これからも谷川さんが残した「言葉」を伝え続ける考えです。
俊カフェ・古川奈央さん)
「俊太郎さんの言葉に触れることができる場所なので。私と同じように悲しんでる方、たくさんいらっしゃると思うので、自分の好きな言葉と、また改めてここで静かに出会っていただけたらなと。俊太郎さんの言葉に触れることができる場所なので。私と同じように悲しんでる方、たくさんいらっしゃると思うので、自分の好きな言葉と、また改めてここで静かに出会っていただけたらなと」
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