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沖縄集落の原型が見られる島/海界 東シナ海 渡名喜島(沖縄県)

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An island where you can see the prototype of an Okinawan village / Walk around the island village, East China Sea Tonaki Island (Okinawa Prefecture) 那覇の北西58kmにある島。渡名喜村は沖縄県で最も人口の少ない村で、平成9年8月に渡名喜県自然公園に指定されている。北に粟国島、南に慶良間諸島、西に久米島を望み、これらの島々を結んだ三角形のほぼ中央に位置する。もともと南北2つの島だったが、両島の間に砂が堆積し、1つの島となったといわれている。島内からは渡名喜東貝塚・西底原遺跡・アンジェーラ遺跡、グスク時代の渡名喜里遺跡が発見されている。古くは「戸無島」と称されていた。 また、中国と沖縄本島とを結ぶ航路上にあったことから、17世紀には久米島・渡嘉敷島などと並び、行き交う船の監視・通報のための施設である烽火台が大本田(山)に配置された。20世紀に入るとカツオ漁業を主産業とし、南洋諸島へ移住する人も多かったが、近年は一本釣りなどの沿岸漁業が盛んである。農業ではもちきび、島にんじんの生産が有名。琉球王朝時代の農地公平配分制度である「地割制」(ユシー)の影響で、今なお短冊形の農地区分が残る。 集落はフクギに囲まれ、掘り下げられた敷地に建つ沖縄の伝統的な赤瓦の家屋と白砂の道の美しい景観を残しており、平成12年には集落全体が国の「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定された。また、渡名喜村伝統集落しまおこし事業による空き家の修復と宿泊施設としての利用、夜の歩行安全のためのフットライト整備、沖縄振興特別推進交付金による集落や観光地周辺の清掃美化、外来植物の駆除、在来植物の保全・育成、特定防衛施設周辺整備調整交付金による施設や道路整備、島の景観を活かしたフォトツーリズム事業を実施し、観光客の増加を図っている。(「シマダス」参照) 集落は堆積した砂の上に形成されている。東の浜と西の浜との距離が僅か600m、南北に山を控えており集落上が風道になる。台風時には集落上を猛烈な潮雨が吹き抜けていく厳しい自然条件の中で、特異な敷地形状が生まれた。敷地は集落道路よりも低く掘り下げられていて、防風防火のためびっしりとフクギで囲っている。道路は各敷地の南北面で接するのが基本で、砂地のため雨の浸透性が良い。屋敷配置は掘り下げた狭い敷地を有効に利用するため、主屋と炊事部分を一棟にしており、そのほか納屋、井戸など沖縄の伝統的な民家配置が合理的に構成されている。主屋の平面は、表座を居住空間とし、裏座に食糧や種子の穀物類を収納する空間とした沖縄民家の古い形を残している。小規模な家屋平面をできるだけ広く空間利用するために、南と東に縁側、雨端が設けられ、内部空間と外部空間の緩衝的な役割を果たしている。 集落内には、古くから生活用水として使用してきた村共同井戸(むらがー)や祭祀の場である殿屋敷(とぅやしき)の拝所が複数あり、集落の歴史的景観の形成過程を今に伝えている。 集落町並みWalker http://www.shurakumachinami.natsu.gs/hyoshi/index.htm Database 渡名喜島 http://www.shurakumachinami.natsu.gs/03datebase-page/okinawa_data/tonaki/tonaki_file.htm

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