犬の行動のプロやプロを目指すみなさまへ
こんにちは、行動科スタッフです。
「分かる」「出来る」だから「治せる」
それが、プロやプロを目指す方のための「あじなPreProClass」(APPC)
APPCってどんな学びを得ることができるのだろう?
そんな声にお応えして、APPC終了後に参加者の方にお渡ししている復習シートからPick Upした設問の解説をお届けします。
今回は、9/28第5回の『Dog is Dog, Not Us, Human:犬は犬としてしか生きられぬ』のQ10の解説 その①です(解説は①と②の両方をご覧ください)
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Q10: 下記のケースのサラの行動を治療する(健全な状態に戻す)手順として、適切か不適切かを答えてください
◎サラの心身の健康状態を把握する必要があるので、サラが日常的に食べている食事やおやつの聞き取りを行うと、飼い主夫婦から「食事やおやつがこのこが咬んでくることと、どう関係あるっていうんですか?そんなことどうでもいいから、どうやって咬んではだめだと分からせるかを早く見せて下さい!おばあちゃんも居るし、困っているんです!」と言われたので、「食事が偏ったり、化学物質の汚染を受けていたりすると、人間同様犬もイライラしやすくなったり不安になりやすくなったりするんですよ。食事の見直しは、サラの困った行動を治してあげるためには必要不可欠なんです。」
と飼い主に伝えた。
《ケース》
・二歳半、避妊済み
・トイプードルとマルチーズのミックス
・小さな展示ケースに入っていることを不憫に思った飼い主夫婦が、五ヶ月齢でペットショップから迎える
・同居の家族は、50 代の飼い主夫婦と、70 代のその母の計三名
・初めてお散歩に連れ出した際にノーリードの大型犬に咬まれ、左大腿の骨を骨折
・骨折の治療のため、その後二ヶ月間お散歩に行けず、屋内で暮らす
・骨折の治療が完了したので、八ヶ月の時にかかりつけで避妊
様子と行動:
飼い主曰く、迎えた時は陽気で明るい性格で、家族にも来客にも尾を振り、自らおもちゃを咥えて持って行き、遊んでもらうことが日常だった。
お散歩で骨を折られて以降室内で過ごすことが増え、外から聞こえてくる物音に耳をそばだてることが増えたように思う。ただ聞いているというよりは、神経質になってイラついている様子である。
また、骨折の治療が完了した後、お散歩に連れて行こうとすると、低い声で唸りながら、尾を追いかけてぐるぐる回る様になった。
回り終えたらお散歩には行くし、お散歩中楽しそうではある。
一歳を過ぎた頃から、雷や大雨、大型バイクのエンジン音、自衛隊や米軍の飛行機の通過音、
夏に上がる打ち上げ花火の音など大きな音を、怖がるようになった。
音が聞こえている間は、ハアハアと喘ぐように息をし、涎が垂れることもあり、口からはみ出た舌は紫がかった色になる。
体は小刻みに震え、リラックスすることが出来ず強く力の入った状態である。
音が聞こえている間にサラが居た場所には、大量の毛が抜け落ちており、涎と共に足裏から汗をかいたのであろう、敷物がじっとりと湿っている。
そのうち慣れるかもしれないと思い様子を見ていたが、音への恐怖は強くなる一方であるように感じる。
更に、二歳を過ぎた頃から、お散歩に連れて行こうとすると、それまでのように低い声で唸りながら、尾を追いかけてぐるぐる回ることに加えて、お散歩に連れて行こうとする人に飛びかかって本気咬みつくようになった。
同居の家族三人はみな同じシチュエーションで咬まれた経験が有り、全員流血している。
この度、本気で怒って咬みついてくることに困った飼い主夫婦が、咬みつきを治そうと、犬の行動のプロであるあなたのところへ行動カウンセリングにやって来た。
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