【歌詞考察】この曲聴いてない人損してる!BE:FIRST「誰よりも」の歌唱力がわかるMVリアクションで歌い方楽曲解説!【映画「誰よりもつよく抱きしめて」主題歌】
【BE:FIRST「誰よりも」MV】
https://youtu.be/H2qj8gcO2Rk?si=53qgAUJUubIMXfNG
↓で歌詞考察してます。
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どうも、金やんの相棒で編集スタッフのしんちゃんです。
今回はBE:FIRST「誰よりも」MVリアクションで歌い方楽曲解説!
前回の「Spacecraft」の解説では多くのBESTYの方々にご視聴いただき、たくさんの温かいコメントをいただきました。
その中で概要欄の歌詞考察に関するご意見も多くいただきまして。
いつも、誰にも見られないんだろうなぁなどと思いながら書いていたりしますしw、金やんも私も毎回アーティストの方にリスペクトを持って取り上げさせていただいているので、とても嬉しかったです。
この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました🙇
さて、今回の「誰よりも」は、2月5日リリースの両A面シングル「Spacecraft/Sailing」の
3曲目に収録されていて、映画「誰よりもつよく抱きしめて」主題歌として書き下ろされた楽曲です。
作詞は、SKY-HIさんと映画の主演を務めるRYOKIさんの共作。
私個人としては、BE:FIRSTはちょくちょく聴いていたのですが、ノリのいい曲が多いイメージだったので、
ここまでストレートなバラードを初めて聴いてメンバーの歌唱力の高さに驚きました。
そして、歌詞は金やんが考察で触れている通り、映画の内容にリンクした内容になっていました。
ここで、改めて歌詞の考察をしてみようと思います。
ただ、わかりやすい言葉で紡がれているので、意味が取りにくい部分は少ないかと思います。
そこで映画の内容を絡めてさらに深ぼっていきます。
しっかりネタバレを含みますのでご注意を。
歌詞はそれぞれが好きな捉え方をしていいものですし、こんな考え方もあるんだくらいで楽しんでもらえると幸いです。
[あらすじ]
鎌倉の海辺で暮らす絵本作家・水島良城(三山凌輝)と、児童書店「夢の扉」を営む桐本月菜は、同棲中のカップル。
深い愛で結ばれているが、良城の強迫性障害による潔癖症で触れ合えず、月菜は寂しさを抱えています。
ある日、月菜は店に携帯を忘れた青年・佐伯直樹(ファン・チャンソン)と出会い、彼の優しさや恋愛の傷に共感し、次第に心が寄っていきます。
一方、良城は治療のためカウンセリングで村山千春と知り合い、悩みを分かち合う中で距離が縮まります。
月菜が良城と千春の親密な場面を目撃し嫉妬と孤独を感じる中、直樹との関係は深まるものの、それが逃避だと気づく。
良城は治療で潔癖症を少しずつ克服し、月菜への愛を再確認。
クライマックスで2人は互いの気持ちをぶつけ合い、涙ながらに初めて抱き合います。
鎌倉の海を背景に、障害を乗り越えた「最高純度の愛」が描かれ、主題歌「誰よりも」と共に感動的な結末を迎える。
といった内容です。
これを頭に入れた上で歌詞を読み解いていきます。
1番Aメロ
[ 二人の運命の先は どこに消えてゆくのだろう
さざ波や 海の景色さえも
瞳に映す余裕すらもない ]
良城の潔癖症の影響で触れ合うことができない二人はそれぞれに孤独を感じ、「愛が消えていくのではないか」と不安を抱えているが、その解決策が見つからない。
二人の関係が不安定な状態にあり、互いを求め合っていてもすれ違ってしまう。
かつて楽しんでいたはずの目の前の綺麗な海の景色さえも、今は苦しみや葛藤のせいで目に入らないことを示唆しています。
穏やかに見えるけれど常に揺れ動く「さざ波」は、良城と月菜の揺れ動く関係の不安定さや心の葛藤や不安を象徴しています。
寄せては返す二人の心は、静かに、それでも確かに揺れ続けているのです。
鎌倉の海辺という映画の舞台も意識されている情景描写としても重要なフレーズ。
1番Bメロ
[ もう少しだけ強ければ
何気なく笑いあった日も
向き合って 泣き怒った過去に戻れるかな?]
良城は「もし自分がもっと強かったら、普通のカップルのように愛を表現できたのではないか」と自分を責めながら、
病気を理由に月菜に十分な愛情を与えられないことに苦しんでおり、過去に戻りたいという想いを抱えています。
潔癖症を克服できるならば、月菜を幸せにできるのではないかという良城の葛藤が現れているフレーズ。
二人が幸せだった過去を回想し、関係を修復したいという切実な願いが表現されています。
2番Aメロ
[ 気付いてた いつの日からだろう
心の城崩さぬように
怖いんでしょう? それだけでも言えたら
地平線は近づくのかな ]
良城は自分の潔癖症が月菜を苦しめていることを、実はずっと前から気づいていた。
しかし、どうすればいいのか分からず、精神的なバリアを象徴する「心の城」を築いて、人と触れ合うことに強い恐怖を持ち、無意識のうちに自己防衛してしまっている様子が感じられます。
「怖いんでしょう?」は良城の自分自身に向けた問いかけ、もしくは月菜の言葉を想像していると考えられます。
まず、良城は潔癖症という障害を抱えて触れ合うことへの強い恐怖を持っていますが、「本当に怖いのは何なのか?」 ということを、ここで彼自身に問いかけていると捉えてみます。
「本当に怖いのは、触れることなのか?」あるいは、「月菜を失うことなのか?」。
潔癖症による「触れることへの恐怖」だけを見つめてきた彼ですが、ここで気づくのは、「月菜が離れていくことの方が、もっと怖いのではないか?」 という真実かもしれません。
もう一つの解釈として、もし月菜が「怖いんでしょう?」と優しく問いかけてくれたら、自分は素直に気持ちを伝えられたのではないか?という思い。
「地平線」は果てしない遠くの場所にある象徴で、もし素直に怖いと言葉にできたら、遠く感じる月菜との距離も縮まったのかもしれない。
「本当は月菜と向き合いたかった」 という、良城の心の奥底にあった後悔や願望の表れともいえるでしょう。
2番Bメロ
[ 遠のいてくその距離に
間に合うかは もう分からないけど
どうしようも無い、溢れる感情が僕をただ... ]
月菜と良城は別の相手と距離を縮めつつあり、二人の心がどんどん離れていく。
ここでの「距離」は物理的なものではなく、心の距離を指しています。
良城はこのままでは月菜を失ってしまうかもしれないという危機感を抱いている。
そして、それを止めるための行動が間に合うかどうかは分からない。
しかし、良城はこれまで自分の問題を一人で抱え込んできましたが、月菜を失うかもしれない現実を前にして、理性では抑えられないほどの強い愛情が湧き上がっているのです。
ここで歌詞が途切れることで、「この後、良城はどうするのか?」という緊張感が生まれています。
サビ前半
[ 抱きしめたい 君だけ
触れられない 痛みすらも
生きている意味 ただ一つさえ
君がくれるの 遠く見えても ]
良城は「抱きしめたい」と強く願っているが、「触れられない」現実に直面している。
「痛み」は月菜だけでなく、良城自身も苦しんでいることが含まれています。
しかし、良城にとって月菜が生きている意味と思えるほど人生の支えであり、彼女を失いたくないと強く思っていることがわかります。
二人の間に距離ができていても、それでも愛を手放したくないという気持ちが感じられるセクション。
サビ後半
[ 消えない 願いや
守りたい 想いが もう
この広い世界 広い空 はぐれない様に
手を繋いでいよう ]
二人にはどんな状況になってもずっと抱き続けていた想いがあります。
良城と月菜は一度心がすれ違い、別の相手(直樹や千春)に寄りかかる瞬間がありました。
しかし、それは単なる「逃避」であり、本当に求めていたのは互いの存在。
「月菜と一緒にいたい」「良城と分かり合いたい」という願いは決して消えなかった。
どんなに迷っても、その願いがあったからこそ、二人は最後に再び向き合うことができたのでしょう。
つまり、この「願い」とは、「純粋で変わることのない愛」と捉えることができます。
そして、「守りたい想い」は、単なる愛情だけでなく、「二人で支え合う覚悟」 に変わったのだと考えられます。
良城にとっては 「月菜を幸せにするという強い決意」、 月菜にとっては 「良城と共に歩んでいく覚悟」。
二人が試練を乗り越えたからこそ、「守りたい」という言葉には強い意思と責任が込められていると考えられます。
さらに、「もう」という言葉に込められた意味。
「消えない願い」と「守りたい想い」は、ずっと二人の中にあったものですが、物語の途中ではお互いに確信を持てず、迷いがあった 状況でした。
しかし、二人の迷いは消え、願いと想いが「もう」揺るがないものになったのです。
「もう」という言葉は、二人がすべてを受け入れ、お互いを選んだ証ということ。
「この広い世界 広い空」は、二人が狭い悩みや葛藤から解放され、広い未来へと向かう象徴と考えられます。
二人が抱えていた問題(潔癖症、寂しさ、不安、すれ違い)は、まるで「狭い世界」に閉じ込められていたような状態でした。
しかし、それを乗り越えたことで、二人の前には「広い世界」「広い空」が広がっている。
次に、映画のラストシーンで鎌倉の海を背景に二人が初めて抱きしめ合うという、感動的な場面の情景をも象徴している。
二人が向き合い、愛を確かめたその瞬間に、目の前に広がる景色こそが「この広い世界」「広い空」なのかもしれません。
そして、「愛は広く、どこまでも続いていく」という普遍的な愛のイメージが込められているとも捉えられます。
しかし、美しく可能性に満ちたものでもある反面、無限に広がるがゆえに「はぐれてしまう怖さ」もあります。
だからこそ、「どんなに広い世界でも、手を繋いで離れずに共に生きていこう」と決意するのです。
ラスサビ
[ 二人で始めよう ]
最後のサビだけラストのフレーズが変化しています。
何度もすれ違い、別の相手に心を寄せそうになりながらも、お互いを選ぶ道を選んだ二人は、ただ「元に戻る」わけではありません。
ここでは、 「二人で」 という言葉が強調されているのがポイントです。
良城は潔癖症という障害を抱え、ずっと 「自分一人で克服しなければならない」と思い込んでいた一方、月菜もまた良城を支えながらも 「自分は寂しさを耐えるしかない」と考えていたかもしれません。
しかし、クライマックスの抱擁シーンで、二人は 「一人ではなく、共に乗り越える」ことを選んだのです。
「触れ合えた瞬間」 は、二人にとっての新しい第一歩。
単なる「関係の修復」ではなく、新しい関係を築いていくと決意して未来へ向かって歩き出す。
「どんな困難があっても、一緒に歩んでいく」 という 二人の覚悟の象徴と捉えられます。
映画のラストシーンと強くリンクし、この言葉がラストにあることで、映画の結末と歌詞が美しく重なり、感動がさらに深まります。
このように「誰よりも」は、映画のストーリーと深く結びついている歌詞でした。
この歌詞に込められた意味を知ることで、映画の感動的なラストがより深く心に響くと思いますので、まだご覧になっていない方は是非映画館に足を運んでみてください!
ということで、BE:FIRST「誰よりも」MVリアクションで歌い方楽曲解説でした!
最後までご覧いただきありがとうございました!
【カネタケヨシヒロについて】
シンガーソングライター、作曲家、YouTuber、ボイストレーナーとして活動中。
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