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万葉集朗読。現代語訳付き|BGM

四季の美 60,487 6 years ago
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万葉集から抜粋した和歌の朗読です。 BGM付きの観賞用です。 和歌を覚える、楽しむきっかけになれば幸いです。 万葉集と各歌の詳しい解説は下記のページをご覧下さい。 [関連記事] 万葉集とは?歴史と意味解説、有名な和歌一覧!|新元号「令和」の由来も https://shikinobi.com/manyoushu 今後も様々な動画を配信予定ですので、チャンネル登録もして頂けると幸いです。 [訂正] ・志貴皇子の「石走る〜」を”いしばしる”と読んでいますが、正しくは”いわばしる”です。 ・大伴家持の「新しき〜」を”あたらしき”と読んでいますが、正しくは”あらたしき”です。 [関連動画] 百人一首 https://youtu.be/vSVsuY_6Kgw 恋愛の和歌 https://youtu.be/ffAQpaFps8Y 清少納言の和歌 https://youtu.be/2tsWndSHFtQ 新古今和歌集 https://youtu.be/MeOfFRrvcys ◯全文 あかねさす紫草野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る 【意味】 (あかねさす)紫草の咲く野を行き、標を張った野を行って、野守が見ているではないかしら。あなたが袖をお振りになるのを。 紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻故に我恋ひめやも 【意味】 紫草のように美しくにおいたつあなたを憎いと思うならば、人妻と知りながら、こんなにも恋しく思うものだろうか。 天の原振り放け見れば大君の 御寿は長く天足らしたり 【意味】 天空を振り仰いで見ると、大君のお命は永久に、大空いっぱいに満ち満ちていることよ。 石走る垂水の上のさわらびの 萌え出づる春になりにけるかも 【意味】 岩の上をほとばしり流れる滝のほとりのさわらびが、萌え出る春になったことよ。 飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば 君があたりは見えずかもあらむ 【意味】 (飛ぶ鳥の)明日香の古京を後にして行ってしまったなら、あなたのいる辺りは見えなくなってしまうのではないか。 春の野にすみれ摘みにと来し我そ 野をなつかしみ一夜寝にける 【意味】 春の野にすみれを摘もうと思ってやってきた私は、野に心ひかれて、そこで一夜寝てしまったことだ。 愛しき人のまきてししきたへの 我が手枕をまく人あらめや 【意味】 いとしい我が妻が枕にして寝た(しきたへの)わたしの腕枕を、再び枕にする人があろうか。 いや、もうけっしていはしないのだ。 吉野なる夏実の川の川淀に 鴨そ鳴くなる山陰にして 【意味】 吉野の夏実の川の流れのゆるやかなところで、鴨が鳴いているのが聞こえる。あの山の影に隠れて。 秋萩の散りのまがひに呼び立てて 鳴くなる鹿の声の遥けさ 【意味】 秋萩が華やかに散り乱れている辺りで、妻を呼び立てて鳴く鹿の声の、なんと遥かなことよ。 夕月夜心もしのに白露の 置くこの庭にこほろぎ鳴くも 【意味】 月のある夕べ、胸がせつなくなるほどに、白露に濡れたこの庭に、こおろぎが鳴いていることよ。 君が行く道の長手を繰り畳ね 焼き滅ぼさむ天の火もがも 【意味】 あなたの行く長い道のりを手繰り寄せ畳んで、焼き滅ぼして行けないようにしてくれる天の災火が欲しい。 命あらば逢ふこともあらむ我が故に はだな思ひそ命だに経ば 【意味】 命さえあれば、また逢うこともありましょう。私のためにひどく心を痛めないでください。命だけでも無事でさえあったら。 我が妻はいたく恋ひらし飲む水に 影さへ見えてよに忘られず 【意味】 わたしの妻はひどく私を恋しがっているらしい。飲む水に影まで映って現れ、まったく忘れられない。 春の苑紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ娘子 【意味】 春の園が紅色に輝いている。桃の花が下を照らす道にたたずむ乙女よ。 朝床に聞けば遥けし射水川 朝漕ぎしつつ唱ふ舟人 【意味】 朝の寝床で聞けば、遥かに遠い。射水川で朝、舟を漕ぎながら歌う船頭の声は。 春の野に霞たなびきうら悲し この夕影にうぐいす鳴くも 【意味】 春の野に霞がたなびいて、もの悲しい。この夕暮れの光の中で、うぐいすが鳴いているよ。 うらうらに照れる春日にひばり上がり 心悲しもひとりし思へば 【意味】 うららかに照っている春の日にひばりが舞い上がり、心は悲しいことだ。独りもの思っていると。 新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事 【意味】 新たな年の初めの新春の今日降る雪のように、ますます積もり重なれ、喜ばしいことが。 #万葉集 #古典 #日本文学

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