【曲】
混声合唱とピアノのための組曲「新しい歌」
作曲:信長貴富
指揮:塩出晏弓 ピアノ:原川真奈
Ⅰ.新しい歌 作詩:フェデリコ・ガルシア・ロルカ 訳詩:長谷川 四郎
Ⅱ.うたを うたう とき 作詩:まど・みちお
Ⅲ.きみ歌えよ 作詩:谷川俊太郎
Ⅳ.鎮魂歌へのリクエスト 作詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島 始
Ⅴ.一詩人の最後の歌 作詩:ハンス・クリスチャン・アンデルセン 訳詩:山室 静
【演奏日時】
2022年2月27日(日)
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ 第44回定期演奏会
【演奏場所】
Home & nicoホール
(江南市民文化会館)大ホール
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「新しい歌」は「うた」をテーマとする5つの曲によって構成される曲集である。
元となった5篇の詩は同じテーマを持ちながらも、その雰囲気や「うた」の捉え方がそれぞれ異なる。それぞれのキャラクターが生かされた曲を通じて、「ことば」の持つ感触、「うた」のもつ力をお伝えできれば幸いである。
0:00『新しい歌』
曲集のタイトルにもなっている「新しい歌」では、スペインの詩人、ガルシア・ロルカの求める「うた」への純粋な思いが綴られている。指鳴らし・手拍子を交え、軽快なリズムで徐々に盛り上がりながら、ロルカの求める「うた」の色とりどりな様子、精神の高揚を表現する。
3:18『うたを うたう とき』
「うた」をうたうとき、我々は体を脱ぎ捨てて心一つとなる。心を唯一の感覚器官とし て「うた」と向き合うのだ。
「うた」の意思を知る為に、そして「うた」の世界を探る為に……
このステージの 2 曲目はそんな「うた」の精神性に立ち返り、何も着飾らないア・カペラで荘厳かつ柔らかに歌い上げる。
5:53『きみ歌えよ』
「ひとりでも、歌えよ」哀しいこと、辛いこと、嬉しいこと、好きなこと……
初めはひとりの小さな歌であっても、歌っていれば世界は広がる。そんなメッセージが 込められた詩を、スウィングによる弾むようなメロディーでお送りする。
歌うことで集まった、この仲間たちと共に。
9:36『鎮魂歌へのリクエスト』
時と場所にあった音楽、という考え方をする際、私たちは音楽を求めると同時にその音楽に思いや願いを込める。アメリカの詩人、ラングストン・ヒューズが鎮魂歌として求める音楽、そして鎮魂歌に求める願いとは何か、ブルース調で歌い上げる。
13:31『一詩人の最後の歌』
世界的に有名な童話作家、アンデルセンは自伝の中で「私の人生は美しい物語である」と述べている。その物語のフィナーレとしての死、天国への旅立ちである死を想像してこの詩は作られた。
この詩に悲壮的な様子はなく、まるで死への恐怖などないかのように覚悟、そして希望に満ちている。
これまでの感謝、そして未来への希望をこめて。
(プログラムノートより)