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【ルート解説】愛鷹山 ~富士山や駿河湾の絶景を楽しむ~【山神社より黒岳・越前岳・呼子岳を周回 マイカー登山】 Course Guide of Mt.Ashitaka.

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2024年1月16日、静岡県の日本二百名山、愛鷹山に登りました。富士山の南隣に位置する愛鷹山は、複数の山頂を持つ山で愛鷹山塊と呼ばれることもあります。その中に愛鷹山という名前の標高1187mのピークがありますが、今回は愛鷹山塊の最高峰である越前岳(1504m)への登頂を目標に、山塊で最も富士山に近い黒岳、そして駿河湾を望みながらヤセ尾根を歩いて呼子岳を周回するコースを歩きました。 【アクセス】 東名高速や国道246号線で御殿場市へ向かい、自衛隊の富士演習場の中を横切る国道469号線を進みます。突き当った「須山」信号を右折し5分ほど走ったところにある愛鷹山登山口のバス停から左の細道に入り、杉林の中の舗装された林道を4分ほど走ると、山神社駐車場に到着します。登山口は駐車場のすぐ先にあります。 バス利用の場合はJR御殿場駅から路線バス「ぐりんぱ線」か「十里木線」に乗車。30分ほど走ったところにある「愛鷹山登山口バス停」で下車し、林道を18分ほど歩くと登山口に到着します。 【駐車場情報】 ★山神社駐車場…無料、35台、砂利舗装、簡易トイレあり、携帯電波あり、水場なし、登山口至近、車中泊可。黒岳への往復は2時間15分、越前岳への往復は4時間30分、呼子岳への往復は4時間15分、位牌岳への往復は5時間、黒岳・越前岳・呼子岳の周回コースは6時間30分です。 【ルート概要】 ①山神社登山口~黒岳(CT:1時間15分) 駐車場のすぐ先にある鳥居から登山道に入っていきます。始めは杉林の中のなだらかな道です。すぐに現れる神社の社を通過し、枯れた沢やコンクリートの堰堤を越え、よく手入れされた一本道を進みます。やがて暗い杉林は終わり、明るい落葉樹の山腹を横切りながら登る道になります。崩落しかけた急傾斜をトラバースする箇所や、ハシゴやロープが設置された岩場もあります。 登山口から30分ほど登ると、無人の山小屋「あしたか山荘」が現れます。無料で宿泊できる避難小屋ですが、よく手入れされていてほっとする室内です。トイレはありますが、水場は枯れていました。 山荘の前を通過し、数10mの急傾斜を登り切ると、稜線上の富士見峠に到着します。右は黒岳、左は越前岳と別れますが、まずは黒岳を目指して分岐を右に進みます。暗い針葉樹に囲まれた稜線を登っていくと、道の脇に杉の大木が度々現れます。これは駐車場に案内板のある「黒岳の自然杉群落」で、樹齢300~400年以上の自然杉です。道の途中、北側の展望がひらけた所にベンチが一つ置かれたポイントがあります。そこから北を見ると、宝永火口の迫力が見事な富士山の姿が眺められます。また、麓を見下ろすと富士サファリパークの施設が見えます。 道はやがて落葉樹の明るい道になり、ほどなくして黒岳の広い山頂に到着します。南側には伊豆半島の山々が、北側には堂々とした富士山とその裾野に広がる自衛隊の演習場、その右奥には御正体山なども眺めれらます。 ②黒岳~越前岳(CT:2時間5分) 黒岳山頂で絶景を楽しんだら、富士見峠まで戻ります。富士見峠から越前岳山頂までは稜線上の一本道です。標高差は500m弱ですが距離が2.3㎞程あり、2時間近く掛かる長い道です。古くから歩かれている道のようで、道が谷のようにえぐれた場所が多くあります。えぐれた道は最後に大きな段差が待ち構えていることが多く、体力を消耗します。左右をよく見るとえぐれた道を回避する踏み跡がありますので、そちらを進むことをお勧めします。 大部分は木々に囲まれた道ですが、展望が開けるポイントもあります。一つ目は鋸岳展望台というポイントです。この付近から稜線の南側が崩落して絶壁になっている箇所が多く、隣りの稜線が見渡せます。右から呼子岳、鋸岳、位牌岳(愛鷹山塊標高第二位)、前岳、と続く稜線です。特に、呼子岳や鋸岳付近の他に類を見ないほど激しくギザギザした稜線が目を引きます。越前岳が近付くと鋸岳の向こうに駿河湾や西伊豆の海岸線が見えてきて、標高が上がってきたことを実感できます。 二つ目は富士見台というポイントで、絶好の富士山展望台です。ここから撮影された富士山が、五十銭紙幣(昭和13年発行)の図案に採用されたそうです。富士見台を過ぎた先にも富士山が眺められるポイントが1か所ありますが、越前岳山頂からは富士山の全景は見えませんので、この付近で眺めを楽しんでおくことをお勧めします。 富士見峠から稜線上の道を歩くこと2時間、愛鷹山塊最高峰の越前岳山頂(1504m)に到着します。越前岳山頂からは富士山はてっぺんしか見えませんが、南側の展望が大きく開けています。南アルプスの山々や、眼下に広がる富士市の街並みと駿河湾、伊豆半島の海岸線など、視野一杯の大展望を楽しむことができます。山頂の西側に続く道は十里木高原から最短コースで登るルート、そして南側に伸びる細い道が呼子岳方面へ続く道です。 ③越前岳~呼子岳(CT:1時間5分) 越前岳山頂から南へ向かう道へ進むと、それまでの登山道と様相が一変します。呼子岳まで繋がる稜線は大部分が左右の切れ落ちたヤセ尾根で、気が抜けない危険な場所が多くあります。ロープの設置された岩場や、道の端が崩落して穴が開いている場所などもあります。 危険と引き換えに素晴らしい展望を楽しみながら歩ける区間でもあります。正面には呼子岳や鋸岳の険しい稜線が続き、その先に堂々とした山容の位牌岳、駿河湾と富士市の市街地、左には裾野市の市街地を挟んで箱根の山々。来た道を振り返ると、下りてきた越前岳とその上に顔を出す富士山。道の周りに生える木はほとんど落葉樹なので、特に葉の落ちた冬場は眺望を楽しみながら歩くことができます。 越前岳から45分ほど進むと分岐が現れます。右に進むと「高場所」という山頂を経由して西側の集落に下る道です。分岐を左に進み、最後の急登を登り切ると、呼子岳山頂に到着します。狭い山頂からは駿河湾を見下ろすことができます。 ④呼子岳~山神社登山口(CT:2時間) 呼子岳山頂を出発し、さらに険しさを増す稜線上を進みます。ロープの設置された急傾斜や、ハシゴ場などを通過していきます。鋭い岩峰と岩峰の間のキレットから駿河湾が見えるポイントが複数あり、地形の険しさを実感できます。ようやく下り切ったキレットが割石峠です。ここからさらに稜線上を進むと蓬莱山や鋸岳に続く道ですが、蓬莱山と鋸岳の間は山の崩壊が進んでおり通行禁止になっています。 割石峠から駐車場までは沢をひたすら下る道です。ガレ場の急斜面を下り、合流するたびに幅が広くなっていく沢を下ります。一部、ルートが曖昧な所がありますが、ピンクのテープやケルン、道標が多数設置されています。途中から林道歩きになりますが、土砂崩れで林道が寸断された箇所や、沢を渡る箇所があります。砂利の林道がコンクリート舗装に変わると、ほどなくして山神社駐車場に到着します。 【感想】 愛鷹山塊の3つの山を周回した今回のコース。黒岳山頂や富士見台などから眺める大迫力の富士山、越前岳から眺める富士市の街並みや駿河湾、黒岳周辺の巨木など、見所が沢山ありました。また、越前岳から割石峠までのスリルある稜線や、割石峠から山神社までの延々と続く沢筋の道など、歩きごたえのある登山道でした。 今回は平日だったためか、自衛隊の演習の射撃音がひっきりなしに鳴り響いていました。かなりの轟音なので気になる方はご注意ください。 【チャプターリスト】 0:00 オープニング・駐車場へのアクセス 1:37 山神社駐車場~富士見峠 5:49 富士見峠~黒岳 往復 10:24 富士見峠~越前岳 18:24 越前岳~呼子岳 25:44 下山・エンディング 【BGM】 Song1 : from hotaru sounds(http://www.hotarusounds.com) Song2,3,5 : from MATSU(https://www.youtube.com/c/MATSU_MA2Sound) Song4 : Green Forest - Riot(YouTube Audio Library) Song7 : Kevin Graham - Breaking Through(Vlog No Copyright Music) Song8 : Roman Müller - Easy Life (Vlog No Copyright Music) 【YAMAP活動記録】 https://yamap.com/activities/29360934 #日本二百名山 #静岡県 #愛鷹山 #富士山 #駿河湾

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