こんにちは
今回はセルモーターが回らず、リコイルロープを引くと少し重く・異音がする発電機を修理します。
「セルモーターが不良のようなので交換してほしい」と依頼がありましたが、バッテリーが不良のようです。バッテリーの良否の大きな判断基準になっているのは、セルモーター始動時の「電圧降下」です。バッテリーが弱くなっていくと、電圧降下の値も大きくなりセルモーターを駆動する電力が蓄えられなくなります。
バッテリー交換でエンジンはかかるようになったのですが、異音がします。セルモーター始動では問題ないですがリコイルロープを引くと抵抗が強いと感じます。原因はマグネットローターの磁石が脱落し、回転抵抗になっている為でした。
せっかく分解したのでエンジンもオーバーホールしていきます、エンジンのピストンリングやガスケットは安価で3000円程で購入出来ます。
バルブの当たりが悪く、圧縮漏れを起こす原因になるので摺り合わせを行います。カムシャフトなどが熱膨張した時に、バルブが開かないように一定の「バルブクリアランス」を設ける必要があります。
マグネットローターに磁石を接着剤で着けて組付けましたが、磁石は剥がれてしまいました。部品を新品に交換する必要があるようです…
新品のローターは50000円と高額でしたが、これが無いと発電出来ません。置いていてもゴミになるので交換します。
組み立てが完了し、2800ｗの電気が出力されている事が確認出来ました。しかし最新の発電機はこれよりコンパクトで高性能な物があります。
EENOUR製DK3500iがその一つです、この発電機はセルモーターを搭載しておりスイッチでエンジンを始動出来ます。また、リモコンも付属しており遠隔でエンジンのON-OFFも可能になっています。
次回はこれらの発電機を使用して、記載通りの電力を本当に出力しているのか実験したり、燃料消費量がどれ程か、という部分をレビューしたいと思います。
ご視聴いただき、ありがとうございました👍
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