フレアがすっぽ抜けるという事が時々あります。最大の原因は最初の手締めでフレアを着座させなかった事。それに尽きるという話です。
施工後短時間ですっぽ抜ける場合もあれば、数年経ってからすっぽ抜ける場合もあります。あるいは完全にすっぽ抜けなくても、その前にガスが漏れて発覚することが多いようです。
すっぽ抜けたフレアはツバの部分が切れているのではなくて、ツバの長さは残っていて広がっていたのがすぼめられたようになっています。これはナットから無理やり引き抜かれてしまったのだと考えられます。
最も本質的な原因は、配管の長さが足りず、フレア面を合わせることができない状況で強引にモンキーなどの工具を使って締めこんだことによるものと考えています。
これについてはマグマチャンネルの親方が指摘されていました。
フレア接続は、まず最初にオスのフレアに配管のフレア面を真直ぐにピッタリと当てて、フレアナットを指先だけでするするっと回せる状態でキュッと締め、場合によっては少し配管をゆすって、もう手では全く回らない状態をつくる。これを、着座させると言いますが、その行程が絶対に必要です。その工程は省くことができません。そこから初めて工具を使って締めることができます。手締めで着座させないまま工具を使うと多くの場合失敗します。逆に言えば多くの失敗は「手締めによる着座」の工程をしなかったことによるものです。
「手締めによる着座」は言わば工具を使うスタートラインを決める工程です。これが決まっていなければ全てがうまくいきません。フレア接続で間違いなく最も重要な工程と言えます。
配管をつなぐときは、まずオスのフレアに配管のフレアが真直ぐぴったりくっつくように配管の形を作って整えることをしないといけません。配管が短い状態だったり真直ぐでなく曲がっている状態では手締めでフレアをぴったりくっつけることができません。そこで、モンキーレンチなどの工具を使って無理やり合わせるように締めこむとその時は何とかできたとしても、引っ張るテンションがずっとかかった状態なので、運転している間に機器の振動で徐々にフレアが抜けていき、やがてガス漏れやすっぽ抜けに至ります。
★目次
00:00 フレアがすっぽ抜けた状態
00:47 無理やりフレアをすっぽ抜いてみる
03:25 実際の室外機ですっぽ抜けるか試す
04:49 なぜフレアが抜けるのか考察する
05:49 手締めによる着座がスタートライン
07:12: 長さが足りない配管を無理やりつなぐと
10:20 なんか怒ってる
@ac-sakana エアコン職人さかなさん
【エアコン初心者必見】トルク絞め続けたらエライことなった。
https://youtu.be/jJoE8mZia_Q?si=MkfZKmR8QuFm-5-o
@maguma-kobecity エアコン設備 マグマさん
エアコン【フレアが抜ける!?】考えられる原因と対処法
https://youtu.be/fcAewboquPs?si=Hk37jobmTUjbxBf3
@akasorach エアコン職人 赤空チャンネルさん
外機回っているが冷気が出ない【ガス漏れ修理】
https://youtu.be/gr2WO6Rqy1k?si=U2NvSwwUKxS9Fxuf
お気の毒様でした…【締めスギぃ~フレア】ガス漏れ
https://youtube.com/shorts/3zN9QyfPyP4?si=igAIV180tiunys8o
先達はあらまほしきことなり(その道の先輩は居てほしいものだ)
#フレア加工
#フレアが抜ける
#ガス漏れ