★ Highlights
13:15 Joshin Skyline intersection
41:02 Prefectural Route 466 intersection
46:02 Forest Road Yuzawa Line intersection
48:06 Thumbnail image scene
★Route Map
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=10OIwgGlamzsIlET8xj3g16efc7zFOzcS&usp=sharing
★Data
Date : 2021-10-03
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps
★Related channel
999 Travel (Train, Bus, Flight, Hotel)
https://www.youtube.com/channel/UCr3nFyws7k5APjjxSgJB_Cw
木々はほとんど無く、地肌がむき出しの荒涼とした山肌、廃索道の錆びついた支柱が卒塔婆の様に建ち並んでいる。まるでこの世の果てのような景色が広がる長野・群馬県境の毛無峠は、”秘境好き”にとっては外すことができない人気スポットになっています。
峠の標高は1823mと、それほど高いわけではありませんが、このあたりは冬の北西季節風の通り道となっていること、また鉱山開発の影響もあり、その名の通り高い木がほとんど無い”はげ山”となっています。
北東にある万座峠とともに、上信国境を超える峠道の一つとして古くから使われてきました。江戸期には大笹街道の裏道として小布施商人などがこの峠を越えていたそうです。
峠の群馬側には小串鉱山跡があります。一帯は1916年に長野県側の高井鉱山で硫黄の採掘がはじまり、1920年代に入ると群馬県側の小串鉱山が採掘開始、1923年に三井系の北海道硫黄株式会社が買収し、最盛期には2000人以上の労働者がここで働いていました。しかし、石油からの回収硫黄が増産されるようになるとコスト高の天然硫黄生産は苦境に陥り、更に安い輸入硫黄の増加により鉱山経営は窮地に立たされ、1971年6月26日に労組と閉山の合意がなされて約半世紀の歴史に幕を下ろしました。
この毛無峠を越える道は、現在は群馬・長野県道大前須坂線となっていますが、群馬側は一部未供用の状況です。コスト面及び環境保護の観点から峠までの道路が建設される可能性はゼロに等しいと思われます。一方、長野県側は鉱山の輸送道路が転用され、県道牧干俣線とともに「上信スカイライン」の一部を構成しています。ちなみにこの「上信スカイライン」は、1979年まで長野電鉄の一般有料道路として供用されていました。
今回は、終点の須坂市春木町から毛無峠までの区間を収録しました。下界はまだまだ暑さが残っていましたが、高度を上げるにつれて木々の紅葉が進んでいました。最後の峠一帯は観光客で混雑し、最果ての”国境”の景色を楽しむ様子が見られました。なお、一部逆光のため見づらい箇所がありますのでご了承下さい。