車両:モハE501-9
電動機:MT70形 かご形三相誘導電動機 (120kW/h)
制御器:CI17形 IGBT素子VVVFインバータ制御(東芝)
日本初の交直流両用通勤型車両として1995年に登場した、E501系の機器更新”後”の走行音です。
209系ベースの車体に、常磐線の交直デッドセクションに完全対応した画期的な車両ですが、登場時はドイツ・シーメンス社の機器を搭載し、音階のような変調音を奏でることで有名でした。
現在は東芝製の機器に更新されましたが、JR東日本で東芝製の制御機器を搭載している車両は非常に限られており、相変わらず異色の存在です。
新幹線を彷彿とさせる長~い非同期モードと、同期のタイミングが完全に行方不明な音、更に不協和音で墜落していくような音は、他社含めE501系のみ採用されているソフトではないでしょうか。
2025年3月改正で、今回収録の土浦運用が終了予定で、廃車も出ていることから、近いうちに形式ごと消滅する可能性が非常に高いと思われます。
今回は全区間を通して車内に最大3名程度しかいない環境で収録出来ましたが、通常は通勤通学需要の高い時間帯で運用されていますので、収録難易度はかなり高いと思います。
記録やお名残乗車はなるべく早めがいいかもしれませんね。