島根県の飯石・仁多・大原の三郡からなる奥出雲は、半島部や平野部にない独特の文化をもっていました。これは鉄製産がもたらす恵によるものとも考えられています。鉄は朝鮮半島から製鉄の技術が伝わり、弥生時代から古墳時代にかけて技術が急速に進歩し、農耕用具として生産されました。武器として、地域勢力の命運をもつものでした。この重要な鉄の生産の背景には、鉄製にとって化学的に良質の磁鉄鉱を含む花崗岩が、この地方に広く分布していたことと、好適な水利条件が存在し、豊富な木材(木炭)の確保が容易であったことがあげられます。現在では、炭焼き風景はめったに見ることができなくなりました。奥出雲町においては、現在国内唯一の伝統的製鉄技術である「たたら」の操業をし、鉄(玉鋼)を生産しています。
◆本 編: 36 分
島根/奥出雲町
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