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なぜ札幌の狸小路は7丁目だけアーケードが古いのか?【HBCもんすけ調査隊】(2022年2月24日放送)

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依頼人(20代・札幌在住) 「狸小路7丁目だけアーケードが古い理由を調べて欲しい」 札幌の中心部を東西に貫く札幌狸小路商店街。 道内で最も古い商店街のひとつ。 規模も最大級で、西1丁目から7丁目まで900mの長さに、 およそ200の店舗が並んでいる。その最大の特徴は。 調査員 「この様に狸小路1丁目から6丁目は  立派なアーケードで覆われています」 全蓋式と呼ばれるアーケードに、すっぽりと覆われ、 雪の多い札幌でも気軽に買い物が楽しめる人気の商店街だ。 しかし依頼があった7丁目に行ってみると・・・ 調査員 「コチラが狸小路7丁目なんですがレトロな雰囲気が漂っています」 確かに、1丁目から6丁目までと比べると、 7丁目のアーケードは年季が入っているようにも見える。 これは、いったい、どういうことなのか? マチの人 「不思議ですよね。昔から思っていました。  管轄している何かが違うとか」 「確かに言われてみれば。6丁目までは今どきな感じで、  7丁目はレトロな感じの雰囲気を出してるのでは」 「やっぱり町内会の会費の額が違うのでは?よくわかりません」 このアーケードに、どんな秘密が隠されているのか? 狸小路7丁目の町内会長、 風早金銀店の風早さんに話を聞いた。 狸小路7丁目会 風早康宏 会長 「1丁目から6丁目まで新しくするのであれば、  7丁目もどうかってこともあったんですけど、  このままでいこうじゃないかということで決まった 狸小路商店街の歴史は古く、 1869(明治2)年、札幌市に開拓使が設置された頃、 狸小路2丁目と3丁目のあたりに飲食店などが立ち並び、 タヌキのように言葉巧みに誘い込んだことから 1873(明治6)年ごろ、その一角は 狸小路と呼ばれるようになったという。 1927年(昭和2年)には、鈴蘭灯を設置。 そして、1958年(昭和33年)から 1960年(昭和35年)にかけて設置されたのがアーケードだった。 初代のアーケードは丁目ごとにデザインが異なり、 その個性を競い合っていた。そして1982年・・・。 司会者「おめでとうございます!」 狸小路1丁目から6丁目は新たなアーケードが設置された。 しかし、7丁目だけは、アーケードを新しくしなかったのだ。 このアーケードは、既に62年が経過している計算になるが、 なぜ建て直さなかったのか? 狸小路7丁目会 風早康宏 会長 「昭和の名残りというか、レトロという感じがいいということで、  7丁目まで足を運んでくれるお客様もいるようで」 狸小路7丁目といえば、29年の歴史を誇る中古レコード店。 1927(昭和2)年創業の由緒正しきお茶屋さん。 1955(昭和30)年創業、オムライスが人気の食堂など、 昭和レトロを感じる店が多い。そして極め付きは・・・ ルマンド店員「いらっしゃいませ」 1959(昭和34)年創業の 名曲喫茶ウイーンを改装した昭和酒場ルマンド。 7丁目独特の雰囲気に、マチの人も・・・ マチの人 「僕は7丁目側の方が好きだから。何十年も通っているけど、  その時がそのまま残ってるのが良いですね。昔懐かしい感じ」 昭和レトロなマチ並みには、新しいアーケードはマッチしない。 そして・・もちろん現実的な問題も・・・ 狸小路7丁目会 風早康宏 会長 「新しく建てることにしても、  各町内会ごとに銀行の融資を受けるんですけど、  1丁目から6丁目のアーケードも  何億っていう予算だったのは聞いている。  仮に7丁目の町内会費が間口1mあたり月5千円か6千円だとすると  3倍から4倍になってしまう」 しかし、昭和レトロのマチにも、そろそろ限界が迫っている。 狸小路7丁目商店会 風早康宏 会長 「建造物が昭和30年代に建てたものですから、  何とか修繕しながらもたせている状態です。  いずれは解体しなきゃならないという話も出ています」 調査依頼はこちら↓ http://lin.ee/pYvxEEm https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/ #HBC #今日ドキッ #hbcnews #北海道ニュース #北海道 #札幌 #商店街 #昭和 #レトロ #ノスタルジック

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