石川県白山市に大手飲料メーカーの新たな物流拠点が完成しました。ここには人手不足が深刻化する物流業界にとって画期的なあるシステムが導入されています。そのシステムとは?
白山市鹿島町で8月、稼働が始まったサントリーホールディングスの「石川金沢配送センター」。これまで北陸に9箇所あった倉庫を集約し、白山市に本社がある若松梱包運輸倉庫が管理を担います。新たな配送の拠点を作ったその狙いは…。
サントリーホールディングス物流部 大泉雪子部長:
「北陸の地というのもまだまだ弊社にとってはこれから出荷も売り上げも伸びていく地という風に考えている今、トラックドライバーさんの24年問題というところもありますので…」
来年4月、トラックドライバーの時間外労働の上限が制限されるいわゆる「2024年問題」。そこでサントリーは、物流業界の人手不足に対応するため拠点を集約することで物流の効率化を図かろうと考えたのです。さらに…。
記者:
「センターの奥には高さおよそ30メートルあるラック式の倉庫が設置されていて、在庫の出し入れを機械が自動で行っています」
8640ものパレットを収容できる大型倉庫に新たに導入された「自動倉庫システム」。トラックで運んできた飲料を指定された場所に下ろすと機械が自動で倉庫に運び、在庫を管理してくれます。出荷する際にも必要な分を自動で取り出してくれるため、倉庫内の人員を大幅にカット。さらに配送するドライバーの待機時間も減らすことができるそうです。
若松梱包運輸美川共配第二センター 伊藤浩一センター長:
「フォークリフトよりも早いスピードで作業をしてミスもない。現場の負担としては多く見積もって4割ぐらいは減少するという形で試算している」
サントリーではこのセンターの稼働で、ドライバーの労働時間を年間およそ4400時間、トラックの輸送距離を年間およそ16万5000キロ削減できると見込んでいます。
石川さんLiveNewsイット https://www.ishikawa-tv.com/minnano_news/
(2023年9月26日放送)
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