381系特急くろしお3号新宮行
京都-新大阪-天王寺-和歌山-海南-御坊-紀伊田辺-白浜-周参見-串本-古座-太地-紀伊勝浦-新宮
撮影日:2015.01.21
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くろしおは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が、主に京都駅・新大阪駅 - 白浜駅・新宮駅間を東海道本線(JR京都線・梅田貨物線)・大阪環状線・阪和線・紀勢本線(きのくに線)経由で運行している特急列車である。
京阪神地区と南紀を結ぶ列車で、特急「くろしお」としては、1965年3月1日に天王寺駅 - 名古屋駅間を阪和線・紀勢本線・関西本線経由で運行する列車として運転を開始した。
1978年10月2日に紀勢本線の和歌山駅 - 新宮駅間が電化されたことにより、新宮駅を境に系統分離され、天王寺駅 - 白浜駅・新宮駅間の列車を「くろしお」、名古屋駅 - 新宮駅・紀伊勝浦駅間の列車を「南紀」とした。
1989年7月22日にグリーン車をパノラマ型先頭車に改造した「スーパーくろしお」の運行を開始。天王寺駅構内の阪和短絡線が完成し「くろしお」「スーパーくろしお」が梅田貨物線を経由して新大阪駅・京都駅まで運転されるようになった。
「オーシャンアロー」は1996年7月31日より「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」として運転を開始し、1997年には列車名を「オーシャンアロー」へ変更している。
2012年3月17日より、「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の列車名はすべて「くろしお」に統一された。
吹田総合車両所日根野支所(旧・日根野電車区)に所属する車両が使用されている。2号車(自由席)に乗車する場合は1号車(グリーン車)からの乗車はしないように案内されており、天王寺駅や和歌山駅では1号車のドア付近に駅係員を配置している。2011年3月12日以降、白浜駅 - 新宮駅間へ乗り入れる列車はすべて振り子車両でパノラマ型グリーン車を連結した381系・283系で運転されている。なお、臨時列車は基本的に381系または287系での運転となる。
基本編成は6両で運転されているが、京都駅 - 白浜駅間に限り、繁忙期には付属編成3両(すべて指定席、但し283系の場合、京都側1両(9号車)がグリーン車になることがある)を増結した9両編成で運転する日がある。新宮駅発着列車の場合、増結編成は白浜駅で増解結作業を行うため、下り列車では行き違い待ちおよび増結作業を見込んだ余裕時間を含めて、白浜駅で6 - 12分の長時間停車を行うダイヤが組まれている。
381系電車は「スーパーくろしお」で使用されていたパノラマ編成が充当される。付属編成は片側に運転台を持つものと、中間車のみの増結ユニットの2種類があり、前者は「くろしおC(スーパーくろしお)」が該当し基本編成の新大阪寄りに、後者は「くろしおD(くろしお)」が該当し3号車と4号車の中間に連結される。ただし、先頭車両はすべて非貫通仕様になっているため、前者の場合は6号車と7号車の通り抜けができない。また、後者は途中駅での増解結ができない為、新宮駅発着列車の場合でも途中で増解結はされない。
1号車に連結されたパノラマ型グリーン車は、1988年に登場した。これは中間車だった車両を先頭車に改造したもので、前面展望を考慮して傾斜した構造の前頭部が取付けられている。座席は2席と1席の3アブレスト(最後尾のみ1席と1席の2アブレスト)で、展望を考慮して座席の枕の部分が少し小さくなっているのが特徴である。なお、この時のリニューアルでは普通車の座席も改良型簡易リクライニングシートへと改造され、シートピッチが1,000mmに拡大した。
2009年7月19日以降、4号車(9両編成は7号車)の16番A・B・C・D席に「パンダシート」が設置されている。この4席は指定席・自由席として発売されず、記念撮影用の座席となっている。当初はアコモ編成に設置されていたが、同編成の運用離脱によって一時的に設置を中断し、同年7月23日からパノラマ編成の4号車に設置されるようになった。
381系くろしおは、2015年10月末で運用を終了。