ガイコツとパンダ。愛らしいパンダと、愛らしいとは言い難いガイコツ。およそ共通点のなさそうな両者の名前を冠する生き物が新種認定されました。
上を向いて大きく口を開けて笑っているようにも見えます。確かにパンダのようでもあり、ガイコツのようでもあります。沖縄県久米島周辺で見つかった新種のホヤです。あばら骨のように見える部分は…。
北大大学院理学院博士後期課程 長谷川尚弘さん
「骨に見えるのはホヤのエラの中に入っている血管。横に走っている血管なんです」
黒く目のように見える部分は目ではなく模様。鼻のように見える部分も模様です。この部分にものを見たり、匂いを嗅いだりする機能はありません。なぜ、こんな見た目に…。
北大大学院理学院博士後期課程 長谷川尚弘さん
「全く分かりません。なぜか分からないが、パンダ柄になりやすい生物の特徴みたいなものがあるかもしれない。分からない」
撮影した地元のダイバーは、こう言います。
ダイビングショップ プラスアルファ 寺井俊二代表
「ガイコツパンダホヤのように顔に見えるような模様のホヤがいくつかあって」
「ガイコツパンダホヤ」もこれまで通称名でしたが、この度、新種と分かったことで正式名称もガイコツパンダホヤに。ラテン語で「骨の」と「パンダの」を意味する「クラベリナ・オシパンダエ」という学名が付きました。
北大大学院理学院博士後期課程 長谷川尚弘さん
「結構、実はまだまだ日本のその辺の山とか…海の中も石をひっくり返すと、実はこれ新種だったみたいなものが結構いて」
未知の領域はまだまだ広い。ガイコツパンダホヤがそのことを教えています。
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