“出会いの場”お見合いパーティーはいま 婚姻件数が最低水準 減少傾向どう止める【スーパーJチャンネル】(2025年3月2日)
厚生労働省が発表した去年の出生数は9年連続で過去最少に、婚姻件数は前の年を上回ったものの、最低水準となりました。都内で行われたお見合いパーティーから、婚活の現状を探りました。
■“出会いの場”お見合いパーティーはいま
都内で行われた“婚活パーティー”。男性30人、女性30人の合わせて60人が参加しました。
Realing 恋愛コンサルタント 廣瀬郁弥さん
「20歳から35歳を対象とした恋活、婚活パーティー」
システムは10分間のフリートークの最後に3分間で連絡先を交換するというものです。これを10回繰り返します。
Realing 恋愛コンサルタント 廣瀬郁弥さん
「草食系男子というか、女性にどう絡んでいったらいいか分からないと見受けられる方が多い。飲み物だけ飲んでいる方には、お話しする方探しましょうかと手助けする」
スーパーマーケットで働く佐藤さん(仮名・24歳)。女性と交際したことはないといいます。
交際歴なし 佐藤さん(仮名)
「職場でもなかなか出会いがないのが一番」
佐藤さんはこうした婚活パーティーには何度か参加していますが、最初は女性と目を合わせるのも難しかったといいます。
佐藤さん(仮名)
「学生時代は男子校。男子だけのところで生活してきた。女性と話すことはなかなかなかった」
結婚相手というよりは恋人がほしいという佐藤さん。その意気込みは…。
佐藤さん(仮名)
「趣味が合う、話してて楽しいとか気が合うとか、そんな人と巡り合えたらいい」
「(Q.どんなアプローチを?)話していて、普通に話してもいいが、場を盛り上げるようなキャラを出していく、さらけ出していくみたいな」
司会者
「それでは、このイベントの方、始めていきたいと思います」
佐藤さん、いざ出陣です。
■婚姻件数が最低水準 減少傾向どう止める
こども家庭庁の調べでは、婚活に対して未婚者のおよそ7割が「具体的に何をすればいいか分からない」「自分に自信がなく、何か行動したところで結婚相手を見つけられると思えない」と回答しています。
婚姻数は右肩下がりに減少していて、去年は戦後2番目に少ないものになりました。
また、出生数も9年連続で過去最少を記録し、去年は外国人も含めて72万988人。政府の想定では出生数が72万人台となるのは2039年でした。およそ15年早いペースで少子化が進んでいることになります。
こうした状況に、結婚する人を増やそうと東京都がマッチングアプリをスタートするなど“出会いの場”が重要視されているのです。
最初のフリートークで3、4人と話せたという佐藤さん。反省点もありました。
佐藤さん(仮名)
「女性って結構、警戒心がある。そこは自分から会話に入っていかないといけないのかなと。そこは反省点」
司会者
「トーク終了でお願いします」
佐藤さん(仮名)
「(Q.2時間どうでしたか?)空気は良かった。結構、色んな人と話せました。連絡先交換したので、ご縁があればご飯に行ったり」
数日後、佐藤さんは主催者との相談会でパーティーでの態度や服装などアドバイスを受けました。
Realing 尾崎しほりさん
「(女性に)LINEはしました?」
佐藤さん(仮名)
「LINEはしました。LINEしたんですが返ってこない。既読無視」
Realing 尾崎しほりさん
「(婚活は)『配慮』していいけど『遠慮』はしちゃだめ。慣れた人に出せる愛嬌(あいきょう)が出せればいい」
新型コロナなどの影響で減少した婚姻数や出生数。流れを変えるには細やかな工夫の積み重ねが必要となりそうです。
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