Lifeなびチャンネルです。
この動画では、前回に続きまして、板目と柾目の性質についてご紹介します。
前回の動画では、板目は反りやすく 柾目は反りにくい性質を持っていることをご紹介しました。
今回は、水分の浸透性についての性質の違いについてお話したいと思います。
昔から言われていることに、樽(たる)は板目を使い、桶(おけ)は柾目を使う、と言われています。
どいうことかと言いますと、板目の場合は、木の年輪の濃い部分というのは、細胞壁が厚く固い部分となり、水分の浸透性が悪い部分となります。
つまり水分を通しにくい部分となります。
この部分が、板目の場合は、いくつもありますので、結果として水分の浸透性が悪くなります。
この板目に比べて柾目の場合は、木目が縦方向に並んでいますので、材質の柔らかい部分を水分が通りやすくなっています。
つまり柾目は水分を通しやすく、浸透性も良くなります。
これで、最初に言いました 桶(おけ)は柾目を使い、樽(たる)は板目を使う理由がお分かりいただけたと思います。
樽は水分のあるものを長期に渡って保存するものです。
したがって、水分が抜けてしまってはいけない物を保存する樽は板目の板を使用します。
酒樽が典型的な例となりなります。
ウィスキーなどの洋酒にはオーク材が、日本酒の場合は吉野杉の板目の木が使われています
逆にご飯を入れる「おひつ」や寿司桶は水分を速く逃がしたいので柾目の板を使って作られています。
皆さんも木で容器を作られる場合は、目的に合わせて板目材と柾目材を使い分けると良いと思います。
今回の動画では、板目と柾目の水分の浸透性の違いについてご紹介しました。
木の板目と柾目と性質の違い(反りの出方)。
https://youtu.be/a5XiBDinVjs
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