【MACF礼拝説教要旨】
2025年2月23日
フィリピの信徒への手紙2章12-18節
「神の働きは従順な心から」
12だから、わたしの愛する人たち、いつも従順であったように、
わたしが共にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて、
恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。
13あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは
神であるからです。 14何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。
15そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな
曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって
星のように輝き、 16命の言葉をしっかり保つでしょう。
こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、
労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることができるでしょう。
17更に、信仰に基づいてあなたがたがいけにえを献げ、礼拝を行う際に、
たとえわたしの血が注がれるとしても、わたしは喜びます。
あなたがた一同と共に喜びます。
18同様に、あなたがたも喜びなさい。わたしと一緒に喜びなさい。
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1）従順であるように
パウロはフィリピの信徒たちに向かって、従順であるようにと勧めています。
神様からの促しに従順に生きること、それこそが救いの道を確信することのできる
歩み方なのです。自分の心に「神様への不従順な生き方だな」とわかったら
自分の救いに対して不安が湧いてくることになるでしょう。
2）神がことを起こしてくださる
時々、神様からの促しがあるとしても、果たして自分にできるのかどうか不安に
感じることがあります。パウロは、「13あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」と語り、意欲を与え、その道を開き、励まして実行させてくださるのは神様なのだと教えているのです。
これは実に大きな励ましです。どんなことでも、神様が私たちにさせようとしておられる
出来事は、神様ご自身が私たちに意欲を起こさせ、そのための力も方法も教え、実行させて
くださるのですから。
3）心に促しを得て、それが神様からとわかったら不平や理屈を言わず
だからこそ、与えられた使命、役割については不平や理屈を言わず、しっかり
実行するようにとパウロは勧めています。
4）命の言葉を守ることに通じている
従順に、神様からの促しに応えて、しっかり実行することによって「神様の
約束」「神様の言葉」を守っていることになるのです。
つまり「従順」に生きるという姿勢は神様の言葉と促しに対して従順に
生きるということになるのです。
5）パウロの喜び
そして、そういう生き方を自分の励ましによって多くの仲間たちが喜び
その生き方を進めていることこそ、パウロの大きな喜びであり、信徒たちの
大きな喜びとなるものです。
人が神様の言葉によって励まされ、心が元気になって、その線に進むのを
見ることは本当に嬉しいことです。
自分が、その生き方ができることで喜ぶだけで終わるものではありません。
他者がその生き方をしながら励まされ、元気に歩むのを見て喜べるのです。
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皆さん、自転車に乗れるようになった時のことを覚えていますか？
最初は補助輪をつけてペダルを踏み、どこにいくかハンドルで調整して
前に進みます。最初誰かの説明を受けたはずです。
それから補助輪を外して、自転車の後ろを誰かに持ってもらって、
ペダルを踏み込み、ハンドルでどこに向かうか決めて行きます。
後ろから声がかかりますが、だんだんその声に振り回されなくても大丈夫に
なって、自分で自転車を漕いでそのへんを一回りできると自分も嬉しくなり
教えてくれた人も一緒に喜んでくれます。
パウロがここで教えているのは、まさに、それと似ています。
人のアドバイスの言葉にしっかり耳に聞き、それに従う必要があります。
そして、そのアドバイスに合わせて、調整し、だんだん自在に自転車を
動かすことができます。
聖書の言葉を分かち合い、聖書をまったく知らなかった人が、イエス様を
信じて、イエス様の喜ぶ生き方はどういうものなのか、興味を持ち、表情も
生き方も変わっていくのを見ることができるのは、この上ない喜びです。
それは、お互いにとって嬉しいことです。
その喜びが、あなたとあなたの家族や、友人との間で分かち合えたらすばらしい
ことです。
それが教会における交わりの中で、共有できたら嬉しいですね。