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【藍染】脱サラ後ゼロから徳島での修行を経て奈良の地で独立した。~Made in Japan~

Indigo Classic 1,414 2 years ago
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Indigo Classic 小田大空 Ozora Oda 藍師・染師 Indigo farmer, Indigo Dyer 奈良県奈良市で藍の栽培から、 染料となる蒅(すくも)造り、染色、製品企画、生産、販売まで 全ての工程を一貫して行っています。 藍染のOEM染色をメインサービスに、自社商品の企画・開発、工房で行うワークショップなど藍染に関わることを展開しています。 このチャンネルでは、天然藍染の魅力から実際の現場の様子までのリアルを発信していきます。 【畑】 藍農家の1年は3月から始まる。 3月:育苗(いくびょう) 種蒔を行い、毎日欠かさず朝(昼)晩に水やりする。 水加減が難しく、やりすぎるとか弱い苗になり、逆だと枯れてしまう。 4月:植え付け 植え付け位置の目印を付けて、植え付けを行う。 ストレス無く藍が大きくなるようにきちんと間隔を空けて植え付ける。 植え付け直後は短い間隔で水やりを行い、土に根が活着しやすくする。 4-5月:植え付け・管理(除草作業) おおよそこれくらいの期間内に植え付けを終え、 植え付けをした畑の順に除草作業が始まる。 畝と畝の間は管理機と呼ばれる機械で、 株と株の間はソリガナと呼ばれる道具を使い、 手作業で行う。 手順はソリガナを使い、 株間の雑草を畝間の道に出し、畝間を管理機で耕すと綺麗に雑草を除去することができる。 除草作業の合間に水やりも欠かさず行う。 6月:管理(除草作業)・刈取り、選別(藍粉成し) 5月同様に管理を行いつつ、 6月下旬になると刈取りが始まる。 膝丈くらいに成長した藍を刈り取っていく。 刈取り後、すぐに選別(藍粉成し)という作業を行う。 選別(藍粉成し)は藍を葉と茎に分ける作業。 葉にしか色素がない為、葉と茎に選別し、葉は乾燥させ、茎は畑に返す。 6-9月:管理、刈取り、選別(藍粉成し)を刈取りが終わるまでひたすら続ける。 10-1月:寝せ込み(蒅作り) 昔からの習わしで大安の日に寝せ込みを行う。 夏の間に刈り取り、乾燥させた藍の葉に水を打ち、発酵作業を始める。 週に一度、切り返しという発酵を促進させる作業を行い、約100-120日発酵させる。 水と空気と微生物の働きのみで蒅を作り上げていく。 2月:蒅の完成、畑の土作り 蒅の発酵が終わり、完成すると熟成期間に入る。 出来立ての蒅は染料として安定感が無い為、約4-6ヶ月間寝かせておく。 梅雨明け~真夏頃になると安定感のある染料として使用することができる。 切り返しが終わると植え付けをする為の準備として、土作りを行う。 良い染料を作る為には良い土作りから始まる。 堆肥を入れ、土にしっかり栄養を補い、植え付けに備える。 【液・染色】 染料液について 材料は1蒅2灰汁(あく)3貝灰4麩(ふすま) この藍建てのことを 「天然灰汁発酵建て」「地獄建て」と呼ぶ。 蒅作りも藍建ても発酵の力を借りて色を作り出す。 藍建ては1~4の材料を液層に入れて、毎日朝夕攪拌(かくはん)を行い、 約1週間程度で液が建つ。 液は約半年程度染料として使用し、 色が出なくなって来たら、肥料として畑に撒く。 染色について 染められる素材は「天然繊維(綿・麻・レーヨン)」が相性が良い。 ウールやシルクも染色が可能だが、玄人向け。 染める工程は染色対象物を液層に入れて、染料を染み込ませ、 液を絞りながら空気に触れさせ、酸化させると初めて藍色が発色する。 藍染は「酸化して藍色が発色する」という特徴があり、 他の草木染めとの大きな相違点である。 藍染の特徴 ・ほとんど色移りしない ・生地が丈夫になる ・ 退色しても何度も染め直しが出来る ・使えば使う程、色が綺麗になっていく #藍染 #traditionalcraftsmanship #madeinjapan

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