多発性硬化症(MS)・視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)帯状疱疹の予防
日本人の90%以上は帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏しています。
加齢や免疫力の低下に伴ってそれが再活性化すると帯状疱疹を発症することがあり、場合によっては神経痛、視力障害、顔面神経麻痺、難聴などのやっかいな後遺症を残すことがあります。
従来帯状疱疹の予防接種は50歳以上が対象でしたが、2023年6月に帯状疱疹のリスクが高いと考えられる18歳以上の方にも接種が可能となりました。
MS、NMOSD患者さんは使用する治療薬によっては帯状疱疹のリスクが高くなりますので、これをきっかけに帯状疱疹の予防について考えてみてください。
2023年8月
北海道医療センター
脳神経内科 多発性硬化症・視神経脊髄炎センター長
宮﨑雄生