岡山県倉敷市でパッシブ和モダンの注文住宅を手がけている、木絆(きずな)。後悔しないキッチンの床材選びを実体験に基づいた話と3つの実験でお伝えします。第一弾の動画では、長尺シートでのベストチョイスをアドバイス。
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<動画チャプター>
00:00 オープニング
00:54 長尺シートとは?
03:12 実験①耐水性能を比較検証
04:25 ストロングシートの性能とお手入れ
06:17 実験②油汚れは取れるのか?
08:15 実験③しょう油汚れも取れる?
10:12 キッチン床、無垢材NGな理由
13:23 今回のまとめ
<動画の内容>
◆オープニング
今回は、水や油汚れが気になるキッチンの床材について。どれがいいのか悩まれる方も多いですが、フローリング材か樹脂系のシートの2択になると思います。
私たちがオススメするのは、樹脂系のシート。その中で、どれを選べば良いのかを2回にわたってお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
◆長尺シートとは?
それでは、樹脂系シートの中でも、ロール状に丸められた長〜いシート、長尺シートをご紹介します。
サイズは、横幅が約1.8メートル、縦は何十メートルでも対応でき、現場に応じてカットして納品されます。
この長尺シートですが、性能の面で、大きく分けて2種類あります。ひとつが土足厳禁のもので、クッションフロアやCFシートと言うものです。賃貸の物件でよく使われています。
もうひとつは、土足可のストロングシートと呼ばれるもの。店舗等でも使えるものですね。
性能の違いで金額に違いが出るので、選ぶ際は予算と使う場所によって決めましょう。
気になる金額ですが、クッションシートは1メートルで2,000円〜3,000円。ストロングシートは、4,000円〜9,000円。
性能については、衝撃吸収性や耐水性(水がどれだけ染み込むか)も商品によって違うので、次の動画をご覧になってみてください。
◆実験①耐水性能を比較検証
左は、クッションシート。中央と右はストロングシートです。それぞれに水を垂らして24時間で、どのようになっているか検証しました。
クッションフロアは、はっきりと水染みが確認できます。ストロングシートは2種類とも変化は見られません。
その後、裏返して見てみます。クッションシートは裏側まで水が染みているのが分かります。
なので、クッションシートは水回りには使わない方が良いですね。ウォークインクローゼットや収納の床なら問題なく使えます。
◆ストロングシートの性能とお手入れ
ストロングシートの主な性能としては、衝撃吸収性。抗菌性。臭いの吸着性。というものがあります。
抗菌性や臭いの吸着性に関しては、シートの上に薄いワックスが塗ってあって、そのワックスに消臭剤や抗菌剤などが練り込まれているので、長年シート上を歩くとだんだん取れてしまいます。
なので、何十年も持つわけではありません。最初の5年〜10年ぐらいは効果が続きます。
次にお手入れの方法ですが、キッチンは、すごく油がはねてシート上に黒い汚れが付きます。そういうとき、私がよく使うのは無水エタノールです。アルコール度数が高いもので薬局等において2,000円前後で買えます。
これをキッチンペーパーに付けて拭くと、たいていの油汚れは取れます。私は原液のままですが、薄めて使っていただいても長持ちするのでいいかなと思います。
◆実験②油汚れは取れるのか?
樹脂系のシートは油汚れに強いということなので、それが本当かどうか、この油性ペンで3種類のシートに印をつけます。
それでは、まずティッシュで拭いてみましょう。ティッシュでは、右(クッションシート)と中央(ストロングシート)は、全く取れません。
左のシート(ストロングシート)は、けっこう取れてきましたね。
次に、無水エタノールを含ませて取ってみます。左のシートは、あっという間に取れました。中央のシートは、2回拭きで消えましたね。右のクッションシートは、少し残りました。
ということで、やっぱりクッションシートは、ちょっと性能が落ちますね。
真ん中のちょっと残ったのは、「SKフロア」と言うサンゲツの商品。
すごく良かった左のシートは、東リの「マチュア」と言うシートです。
じつは私、キッチンの床にこれを使っていたので、よく取れて安心しました。
◆実験③しょう油汚れも取れる?
ストロングシートって、しょう油の汚れも取れるようです。右のストロングシートは、ツルっとしているから取れそうですね。でも、左のストロングシートは、見てもらうとお分かりのようにとてもリアルな畳柄で、凹凸があります。
それでは、しょう油汚れが取れるかどうか試してみます。
右側は、キレイに取れました。左の畳柄のシートは、無水エタノールを含ませたキッチンペーパーで5回ほど拭けば、ほぼほぼ、わからなくなるまで取れました。
ですから、少し念入りに拭いていただくと、しょう油も取れるということが分かりました。
◆キッチンの床、無垢材NGな理由
それでは、ストロングシートをオススメする理由ですが、私たちはキッチンの床を無垢フローリングにした経験者だからです。
私(のんさん)の家のキッチンの床は比較的水に強いと言われている無垢のクリです。でも、シンクまわりはどうしても水が落ちます。その都度拭いていましたが、フローリングの表面が1年で、乾燥した肌荒れのようにガサガサした状態になっています。
クリは色が濃いので油染みは、そこまで目立たないですが、いちいち拭くのがストレスになるのだったら、無垢材ではなくストロングシートにする方が良いですよね。
私(もりさん)も以前は白木、サクラの無垢フローリングをキッチンまで全部貼っていました。そうしたらやはり、水も油もけっこう汚れが目立ちました。
そこで、繊維系のフロアマットを置きましたけど、それもけっこう汚れるので洗濯の頻度も多くなるし、衛生的ではない気はしていましたね。
格好良くするためにフローリングにしたのに、マットで生活感が出てしまって、意味がなかったなと思っています。
お客様で、透明のビニールのシートを無垢の上に敷かれた方がいらっしゃいました。パッと見たらきれいに無垢が見えて、すっきりします。しかし、シートと無垢材のあいだに水が入って、長い間、抜けないことがありました。
そうすると1週間でね、無垢材が黒ずみました。無垢材を完全に乾かしてからサンドペーパーでかなり擦ったら復活はしたのですけど、そういうこともあるので、キッチンの床材はフローリングにしなくていいのではと思うように。
日々のお手入れを楽にしたい方は多いと思うので、キッチンの床材はストロングシートにするのがいいかなと思っています。
◆今回のまとめ
長尺シートについて最後にまとめたいと思います。長尺シートは、2種類グレードがあって、こちらは、クッションフロアというもので、土足がNGなもの。そしてこちらはストロングシートと私たちは呼んでいるもので土足でも大丈夫なタイプです。
当然、こちらが性能の良いシートということになります。そして、色柄もこういうフラットなものから、かなりリアルなものまでたくさんありますので、性能と柄、自分の好きなものを組み合わせて使ってみてください。
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