OECMに登録された橋本山林を実際に歩いてみましょう。視察者を案内するのは自伐型林業推進協会講師の橋本忠久さんです。
一緒に歩いて感じられるのは、多様な樹種の維持と災害に強い森づくりの工夫です。
明治30年頃から始まった植林活動を基に、スギやヒノキだけでなく、様々な樹種を残すことの重要性が語られます。これにより、風害や虫害に強い森林を作り、長期的に健全な森を維持することができます。
また、特に台風や大雨などの自然災害に対する備えが重視された視点も触れられています。作業道の設置や間伐の方法が、どのようにして災害時の被害を軽減し、森全体の持続性を保つかについて説明されます。橋本さんは、道作りの際に排水を工夫し、土壌の流出や山崩れを防ぐ工夫を重ねており、これが森の安定に寄与しています。
100年後、200年後の森の姿を見据え、災害に強い森作りを実践し、多様な樹種を残しつつ持続可能な経営を行っている様子が見れます。