2020年7月23日(木)アルボムッレ・スマナサーラ長老の初期仏教Q&A@ゴータミー精舎から質問をピックアップしました。(字幕作成:関口玲さん)
Q:「欲」についての質問です。
先日から、『ヴェールドヴァーラ経』『バドゥラカ経』などの解説を拝聴していました。「欲」から「苦しみ」が生まれることは理解しています。その中でも欲について色々な言葉が出てきます。
★kāma カーマ 欲・愛欲・欲情・欲楽 → 悪いもの
★Chanda チャンダ 欲・意欲・意志 → 良くも悪くもない
★Adhippāya アディッパーヤ 欲求・望み・意趣 → どちらかというと良いもの
★lobhaローバ 貪・貪欲・欲 → 悪いもの
★rāga ラーガ 貪・貪欲・染 → どちらかというと悪いもの
★Chandarāga チャンダラーガ 貪欲 という言葉もありました。
日本語では、欲・意欲・意志・期待・希望・望み・愛欲・貪欲・貪愛・欲情・執着・欲楽…まだまだあります。
意志・意欲・希望…と聞くとよい意味に感じますが、今まで長老の説法を聞いていますと、これらも問題を含んでいるのはわかります。
私は日本仏教の僧侶なので、一般の方々に、
◎「欲」は簡単になくせるものではありません。しかし、何であれ欲の対象に強く執着することは、「貪欲」なので、何ものにも執着してはいけません。
◎もしあなたが、涅槃・解脱を目的とするなら、すべての「欲」を捨てる必要があります。
と理解して話しています。このような考え方で大筋の間違いはないでしょうか?
また、瞑想実践を通じて、欲のない状態が楽であることを理解することが大切かと思っています。
(不貪不瞋不痴の楽さを理解する)
これらの点について、教示ください。
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アルボムッレ・スマナサーラ長老(Alubomulle Sumanasara Thero)
テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で仏教伝道と瞑想指導に従事する。他にNHK教育テレビ「心の時代」出演、朝日カルチャーセンター講師などを務める。『ブッダの幸福論』『無常の見方』『怒らないこと』(和文)『Freedom from Anger』(英文)など著書多数。
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