滝廉太郎は、1898年に、東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)を卒業。
ということは、藝大生としては115個上の先輩に当たります。
荒城の月などで有名な、若き天才。西洋音楽が日本に導入され始めてから、最初の代表的な作曲家といえるでしょう。
肺結核を患い、23歳という若さで亡くなりますが、その療養中、死の4ヶ月前に書かれたのがこの作品です。
憾というタイトルの通り、死の間際の、心残りや未練、無念といった感情が吐露され、この曲に込められています。
滝廉太郎の、魂が宿る一曲です。
滝廉太郎 : 憾(うらみ)
Rentaro Taki : Urami
ピアノ : 黒岩航紀
(コンサートピアニスト、東京藝術大学ピアノ科、甲斐清和高校音楽科非常勤講師)
Piano : Koki Kuroiwa
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