カーブの手前からブレーキ操作で減速しながら、同時にシフトダウンを繰り返すのは、キャリアの浅いライダーにはかなり難易度の高いテクニック。
確かにレーシングマシンでサーキットを攻めるライディングだと、高回転域で矢継ぎ早に「ウォン、ウォン、ウォン」とブリッピング(空吹かし)をしながらエンジン回転域をシンクロさせるのは、経験を積まないと至難のワザといえます。
しかし、エンジン回転域の低いトコロまで回転が落ちるのを待って操作すれば、右手がスロットルを捻る開度も少なくて済み、コツさえ掴めばキャリアが浅くてもスムーズにできます。
今回はそんな減速しながらのシフトダウンを伝授。
各ギヤの減速比とエンジン回転域との関係を知れば、低い回転域まで待つ意味もわかるはず。
それに高回転域のシフトダウンは、エンジンブレーキが強くプロでも制御しにくいので、最近では後輪の接地を安定させる意味も含め、レースでさえ高回転域のシフトダウンを避ける傾向にあります。
ただブレーキレバー引いたままスロットルを空吹かしのため捻るには、人差し指と親指で掴んだスロットル・グリップを、内側へ意識した動かし方のほうがうまくいきます。
右手首でスナッチをきかせる要領でピクッと強めに一瞬で動かします。
その空吹かしの右手を捻ったタイミングで、シフトペダルとクラッチレバーをほぼ同時に操作すれば、ショックのないスムーズなシフトダウンが可能です。
こうしたコツさえ覚えてしまえば、それほどデリケートな操作が必要でもないテクニック。
交差点の信号で止まるたびにシフトダウンを繰り返していれば、停車してからギヤをロー(1速)までつま先で捜しながらガチャガチャと変速するも身につきます!
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<RIDE LECTURE(ライドレクチャー)とは?>
ネモケンがスポーツバイクの乗り方を指南するRIDE LECTURE。略して、ライレク。
<出演者>
教えるひと:ネモケン(根本健。元GPライダー。RIDE HIプロデューサーでバイク歴60年)
教わるひと:采女 華(バイク歴13年。モデル、イベントMCや番組パーソナリティ、フリーマガジンBooyah主宰)
ビギナーだけでなく、キャリアはあってもたまにしか乗らない人も、苦手だったり不安に思うシチュエーションに遭遇します。そんなときまだバイクに慣れていないから、繰り返し乗るうちにいつか慣れてうまく乗れるようになる……と思いがちですが、それは間違い。
ライテクはその操作がなぜどうして有効なのか、ひとつひとつ理由を覚えて納得しないと、同じ勘違いを繰り返すだけで、いつまで経っても上達しません。
また怖さを伴う練習もNG。不安にならない方法で、正しい操作ができたときの違いを実感しながら、積み上げていくのが一番です。
思うように走れると、バイクの楽しさは何倍にも拡がります。そんなバイクライフを目指し、伝授している様々なコツをぜひ身につけてください。
撮影・編集 / 望月集夢生徒 / 采女 華 https://ameblo.jp/fleur-87-226/ https://www.instagram.com/87uneme/協賛 / ロイヤルエンフィールド:https://www.royalenfield.co.jpウエア協賛 / ダイネーゼジャパン:https://www.dainesejapan.com協力 / 袖ケ浦フォレストレースウェイ企画制作 / 株式会社RIDE HI運営 / 株式会社MONSTER DIVE
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