聖護院門跡ー法華懺法講法要 Shogoin Monzeki 1

◆法華懺法講法要◆

インドから中国に伝わった仏教の教えは、中国の天台大師・智顗禅師（538–597）によって整理され、多くの経典の中で「妙法蓮華経」が最も優れた教えであると示されました。これにより「天台宗」が開かれました。

その後、日本では伝教大師（最澄、767–822）がこれを受け継ぎ、法華経を中心に禅、真言、戒、念仏を統合し、比叡山で日本独自の天台宗を創設しました。日本の天台宗では、顕教の経典や儀式、僧侶が行う密教の修行や祈祷が重要視され、両者が調和しています。

特に法華懺法（ほっけせんぽう）は、天台大師が説いた修行法「摩訶止観」の一部として発展し、慈覚大師（円仁）によって現在の形式に完成されました。これらの教えと修行法を分かりやすく伝えたいと考えています。

◆聖護院門跡◆

天皇・皇族のお住まいになった、格式高い寺院。
聖護院は平安時代に創建された、本山修験宗の総本山です。
その濫觴から天皇家と深い関わりを持つ聖護院は門跡寺院と呼ばれ、京都の街並みとともに特色のある歴史を刻んできました。

皇室より皇子、皇孫が入寺された数少ない宮門跡。
門跡寺院は皇室や親王家、摂家の方が入寺されて住職を務められた寺院ですが、このうち法親王・入道親王を住職に迎えた門跡寺院は特に宮門跡と呼ばれ、十三ヶ寺のみが該当します。
聖護院もこの宮門跡の一つであり、その中でも皇子・皇孫が多く皇室より入寺されました。明治維新までの三十七代の門主のうち、二十五代の門主は皇室より、十二代の門主は摂家より入寺されています。

また御所が大火で焼失した天明八年（1788）と安政元年（1854）には、光格天皇ならびに孝明天皇が一時的に住居される「仮皇居」となり、その由緒から「聖護院旧仮皇居」として日本で唯一の仮皇居史跡に指定されています。

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Hokke Senbo Ceremony

The Buddhist teachings from India were organized in China by Master Zhiyi (538–597), who recognized the Lotus Sutra (Myōhō Renge Kyō) as the supreme teaching, founding the Tiantai school.

In Japan, Dengyō Daishi (Saichō, 767–822) expanded on this tradition by integrating Zen, Esoteric Buddhism, Precepts, and Nembutsu, establishing Japanese Tendai Buddhism on Mount Hiei.

The Hokke Senbo (Lotus Repentance Rite) evolved from the meditative practices in Zhiyi’s Great Calming and Contemplation and was refined by Jikaku Daishi (Ennin). Efforts continue to share these teachings in a more accessible way.

Shōgoin Monzeki

Shōgoin, a temple tied to Japan’s imperial family, is the head temple of Honzan Shugen. Founded in the Heian period, it has a rich history as a Miya Monzeki temple, where princes served as abbots. Of its 37 pre-Meiji abbots, 25 came from the imperial family.

The temple also served as a temporary imperial residence during the Great Fires of 1788 and 1854, earning its designation as the "Former Temporary Imperial Palace of Shōgoin," the only site of its kind in Japan.

聖護院門跡ウェブサイト / Shōgoin Monzeki Website
https://www.shogoin.or.jp/