クリスマスなのでラブソング特集第三弾は「SOMEBODY'S CRYIN'」です。
作詞は覚和歌子さん。
ジュリーには60を超える詞を提供していますが、初めての詞提供は「A SAINT IN THE NIGHT」(1991年)でした。
ただこれはジャズや映画主題歌など海外スタンダードソングのカバーアルバムということで、オリジナルの詞といえどかなり元詞にひっぱられた“訳詞”に近いものと思われます。
完全オリジナルはこの曲が収録されたアルバム「Beautiful World」(1992年)から。
ところで覚さんと言えば、ドライブのお供として偶然手にとった「沢田研二ベストヒット曲集」に打ちのめされたその日のことを自身の著書『青天白日』に、
────「ジュリーの詞を書く。絶対書く。」と宣言したのはまさにこの瞬間である。彼の声と滑舌に私の言葉たちが歌い回される喜びを、さあ、お行き、行って現れて来なさい、と、宇宙に向かって解き放ってしまったのだった。──────
と記した方です。
宣言通り、アルバム「Beautiful World」以降、完全オリジナルの作詞提供は50曲を超えることになります。
ただ意外なのは、その中でジュリーの作曲は4曲ほど。
覚さんの詞がジュリーの“声と滑舌”のみならず“メロディ”にも歌い回された貴重な一曲がこの「SOMEBODY'S CRYIN'」です。
「SOMEBODY'S CRYIN'」(Beautiful World 1992年)
作詞:覚和歌子 作曲:沢田研二
Lonely night
月のサキソフォン
Silent night
誘い出されて
君がいなくなってから
はじめて街を歩いてる
しかたない 終わるのが恋
魔法にはタネがある
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
何かを期待してた
わけじゃないけれど
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
君は天使じゃなかった
Hold me tight
月に抱かれて
Hold me, blue-note
揺れたい夜さ
やめてたシガーのはずが
夢より今はあてになる
わけもなく 終わるのが恋
名作ほど あっけない
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
悲しみが
きらめかせている
地球だから
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
やりきれないのも
いいだろう
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
何かを期待してた
わけじゃないけれど
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
君は天使じゃなかった
悲しみが
きらめかせている
地球だから
Somebody's cryin'
Somebody's cryin'
やりきれないのも
いいだろう
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