ローカルビジネスサテライトナゴヤ限定版です。「最短4分半」「少量発注」を可能にした、プリントTシャツ印刷工場・イメージマジック。QRコードを活用した印刷技術は特許を取得!その技術力に、アパレル業界で注目が集まっています。
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▼内容
0:00 岐阜県多治見市にあるこちらの工場。ここは…
0:07 プリントTシャツの印刷工場です。
0:14 1日あたり、およそ3000枚。受注はインターネットです。
0:22 発注元から送られてきた画像データをとりこんで、Tシャツにレイアウト。
0:32 注文は1枚からでも可能です。
0:37 「イメージ・マジック」は1995年設立のベンチャー企業です。山川誠社長の自慢は…
0:46 (イメージ・マジック 山川社長)「とにかく1秒でも早く作れるような仕組みを構築してきた。それが私たちの特徴です。最短で4分半で出荷までできる」
0:59 本当に4分30秒で出荷できるのでしょうか?
1:05 まずは受注。
1:09 こちらのQRコードをTシャツ一枚一枚に張り付けて準備完了。
1:22 印刷に回します。
1:26 専用プリンターにTシャツをセットして印刷開始。
1:35 およそ20秒で印刷完了。ここまでの所要時間はおよそ2分30秒。
1:47 Tシャツを乾燥させたら、最後は「袋詰め」の工程です。
1:53 すでに4分10秒が経過。残り20秒です。
2:16 受注から袋詰めまで、4分30秒。お見事!
2:22 QRコードを活用した印刷技術で特許を取得しているイメージマジック。
2:31 アパレル業界の、ある悩みを解決できるのではと注目されています。それは…
2:37 (山川社長)「アパレルでは(商品の)サイズもバラバラですよね。子供から大人まで売るようなものになると、どのサイズをどれだけ在庫を置けば良いかってなかなか難しいんですね。色んな色もあった場合、全部在庫を持つというのもすごくコスト負担になります」
2:58 全国で122店舗を展開する「グラニフ」。
3:03 店内に並んでいるのは種類豊富なプリントTシャツ。ただ種類が増えれば増えるほど在庫管理のリスクが伴います。
3:14 そこで今、力をいれているのが、通信販売事業。500種類のTシャツを、在庫を抱えず販売する戦略で、Tシャツのプリントはイメージマジックに発注しています。
3:32 (グラニフ 執行役員 枝村さん)「アパレル業界自体が大量消費というリスクの高いビジネスモデルになっていまして、皆さん今、転換期ではあるんですけども、やはり、オンデマンドサービス(通信販売)でないとこれだけのグラフィック数であるとかアイテム数が表現できないんですね。お客様に対して、グラフィック数、アイテム数、お客様に多様な選択肢を提示する事ができました。店舗だけでは絶対に表現できない事なので、店舗で不可能な事が可能になったという点がプラスになったと感じております」
4:08 (日本経済新聞 谷記者)「小売業一般に言えることですが、『在庫を抱える』というのは『売れなければ損失になる』というリスクにつながります。衣料品メーカーは薄利多売の傾向が非常に強く、小ロットで受けても利益になりづらいという背景があります。こうした構造的な問題の中で、インターネットで販売をして在庫を抱えない。短期で納品してもらうというのは、(業界が抱える問題の)解決策になると思う。」
4:41 それではなぜイメージマジックでは、少量発注に応えることができるのでしょうか?
4:50 秘密は、こちらのQRコード。
4:55 これには、デザインのデータや発送先、それに発注の数や納期など、Tシャツごとの様々な情報が詰まっています。
5:08 生産ラインには、あちらこちらにQRコードを読み取るセンサーがとりつけてあり、納期ごとに商品を自動で仕分けしています。
5:20 さらに印刷の工程では、Tシャツごとに異なるデザインをQRコードで識別し、プリンターが勝手に印刷。余計な人手はいりません。
5:33 だから同じTシャツを100枚つくるのも、異なるデザインのTシャツを100種類つくるのもコストはそれほど変わらない。というわけです。
5:44 必要なときに必要な分だけ商品が供給できれば、在庫管理の悩みを解消できると山川社長は話します。
5:55 (山川社長)「どれが売れるか分からない。どれが売れるか分からないものに在庫を持つという事は負担になる。在庫をもたなければ、どんなものでも試しに売れる。効率化できているとは言え、まだ、私たちは一定規模の人数が必要。できれば無人化、自動化できるような仕組みができれば、確実に早く届くそんな世界がつくれればと思う。」