黒鳥山公園の一画に建つ信太山忠霊塔は、信太山に駐屯する中部第27部隊（野砲兵第４聯隊の留守部隊）と地元市町村が協力して建設した陸軍墓地で、1942(昭和17)年4月に竣工しました。
塔の高さは約13メートルで、納骨室内には、中部第27部隊関係のほか、地元出身の兵士ら1560余の骨壺と1440余の位牌が納められています。納骨されているのは日中戦争以降の戦没者が大半ですが、明治期の戦没者や平時の死者、海軍の関係者も含まれています。
信太山忠霊塔は、建設当時の姿をよく伝える戦争遺跡、近代化遺産であり、和泉市の近現代史を物語る貴重な歴史遺産のひとつです。