MENU

Fun & Interesting

ふたりの ときを かさねて

ふたりの ときを かさねて

.
 
70年代
少女たちにとって 百恵さんは あこがれの アイドルだった
あでやかな 振る舞い しなやかな 歌声
深く 輝いた ひとみ
だれもが こころを うばわれ 夢中になった
明菜も そうだったのだろうか
スター誕生で 歌った『夢先案内人』に 何を こめたのか
愛しい未来を 夢見て 決戦の舞台に のぞんだ
きっと そうだったのだろう
 
永遠の輝きから 少し おくれてデビューした 明菜
その 煌めきを 追いかけ 追いつき すばらしい実績で 追いこした
自分の おもい描いた世界を 強い意志と 才能で 実現させた
だれにも 真似のできない 明菜だけの 感性
しあわせな ときが 流れた
すべてが かなった
それでも
実現できなかった「想い」が あるとしたら
 
そう
追いかけていたのは 先にデビューした あのひと ではなく
ちいさな ころから あこがれだった 百恵さん
深く 輝いた ひとみ
感性の次元を 超えて 伝わる 幸福
おなじ ステージで 感じたかった
でも
かなうことは なかった
百恵さんは 神話の世界に むかわれた
永遠の輝きを 約束された ただ ひとりの あのひと のように
ことばを かわすことは できなかった
前には 進めても あの時代には 戻れない
もうすこし 早く 生まれていたなら
自分が アイドルの基本元素を うけついで いたなら
 

思ったことは なかったのか
明菜には 明菜にしかできない 輝きが あった
でも それは「あせり」から 生まれたもの だとしたら
もうすこし 早く 生まれていたなら
本当は 望んでいたのかも しれない
 
.