MENU

Fun & Interesting

明野日記

明野日記

その昔、壺を店頭に置いて薬を売る老翁があった。翁は売り終われば忽ち壺の中に入った。ある日これを見ていた人が翁を訪ね、翁と共に壺の中に入った。すると中は立派な部屋で酒や肴がならべられてあり翁と共に飲んだという故事がある。
さて、人は皆それぞれの壺の中に住んでいる。様々な壺があってそれぞれ一つとして同じものは無い。私の壺も、翁の壺のような立派な部屋で酒や肴が並んでいるようなものでありたいが、立派でなくても私自身が居心地のいい壺であって欲しいと思っている。

さて、立派な部屋で酒や肴もさることながら、中身の素晴らしい壺。私はそんな人間になりたいと思っている。