【大手ハウスメーカーさん、反省しましょ!】契約することが最優先ですか?▶スタイラスは駆け込み寺状態▶家選びは設計士選びと心得る《ルームツアー | 新築一戸建てvol.14(後編)》注文住宅
私の本業ど真ん中である住宅設計「新築一戸建てvol.14(後編)」のお話しです。
【物件データ】
所在地:大阪府南部
敷地面積:51.72坪(170.98㎡)
延床面積:39.24坪(129.72㎡)
建ぺい率:50%
容積率:100%
敷地形状:間口約8.6m・奥行き約20m・東向き
今回の動画は、「満を持して押村邸を公開します」です。
あんまり引っ張ってもよくないのでネタバラシをしますと、私(押村)の兄の家です!笑
元々90㎡位の駅前マンションに4人で暮らしていた兄家族。
さほど不満はないだろうと思っていましたが、「家を建てたい」とのこと。
私の考えは、広さ的にも今のマンションで十分ちゃうの?
しかし兄は「2人の息子にそれぞれの部屋を与えてやりたい」と。
息子は(当時)中学生と高校生。
聞くと、3LDKの1部屋を兄が独占している状況‥。
建てるとするか!となったようです。
実の兄の家でしたので、ある程度私のやりたいようにさせてもらえた住宅づくり。
もちろん住宅思想は変わらないのですが、デザイン面(特に外構)にいつもと違うメイクノスタルジーを創造しております。
屋内の設計においては、階段を家の中心に持ってくる重要性についても説明しています。
暮らしの快適性など、住宅のコストパフォーマンスが上がるのに、延床面積が抑えられる。
良いことだらけですね。
洗面室への入口を一歩控えて(距離を取って)左右に可動棚収納、リビング内と合わせると計5本もの可動棚収納をつくりました。
適材適納で快適を存分に創造しております。
ダイニングにはアクタスのレンダイニングテーブル+Yチェア(オーク)。
上部にはユニバーサルダウンライト3灯です。
私は、レンダイニングテーブル(2.2m x 1.0m)のように、2mクラスのテーブルでは3灯、1.5m以下なら2灯で配灯します。
目的光は真ん中に集めて、全体感は壁に寄せて陰影をつくると良いでしょう。
リビングにもACTUSのアイラーセン・ストリームラインを3.3mサイズで。
加えてK22サイドテーブル(オーク)と、オーバルのタンゴラグ。
室内壁面には、スタイラスと言えばのカルテットペイント。
深みのある美しいカラーのアッシュブロンズです。
ご覧になりたい方は、是非モデルハウスの見学予約をお待ちしております(モデルのカルテットペイントのカラーはオーキッドローズです)。
キッチンにはニューヨークスツール。
トーヨーキッチンの商品ですが、とうとう廃番になるようです。
私が気に入って採用するものの多くが廃番になっていく説‥。
アイランドキッチンは同じくTOYO KITCHENの「CORE」‥こちらも廃番です。
めちゃくちゃ格好いい面材「カオス」を採用しました。
キャビネット収納を開けると照明が点くので、非常に使いやすいキッチンです。
もちろんガゲナウをビルトインしています。
ノーリツのコンロは、私も自宅で愛用している+do(プラスドゥ)。
天板は高価だが採用する価値のある「アイス」。
ちなみにトーヨーさんでは、3Dシンクではなくパラレルシンクを勧められるかもしれませんが、使える3Dシンクが良いと思いますよ。
水栓の一つは、リクシルに勝手に変更して取り付けました。
KDLのカラーは、全体的に色目を抑えてふんわり作りました。
そのまとめ役として全体の引き締めを行ったのがブラック天井です。
全面ブラック天井にだったとしても認識しにくいことに、皆さんよく驚かれます。
最後に、大手ハウスメーカーや建築系YouTuber、チェーン展開されている業者の方々、その多くに言いたい。
しっかりしましょ!
反省しましょ!!
私のもとに来られる多くのお客様が、現在建築中であったり、契約を終えて打ち合わせの最中だったりします。
何をしに来ているのか?
「助けを求めて」来られています。
世の住宅会社は、とにかく契約最優先。
契約してしまえば「お客様のお好きにどうぞ」「お客様の自由に何でも出来ますよ」‥etc
実際にお会いしたお客様数組は、ハウスメーカーとの契約金を破棄して、私に設計・建築依頼をしていただいています。
悲しい現実ですね。
脱線してしまいましたが、今回は押村の(兄の)家でした!笑
普段私が建てているお家と比べて、同じようで違うところもある見応えある内容になっているかと思います。
皆さん楽しんでご覧ください。
【新築住宅への想い、中古戸建て・マンションのリノベーションに関して】
私は新築戸建ての設計や建築を主としています。
理由は美しい街を創りたいたいから。
美しい街は資産価値と、それを守る住人の意識を生みます。
街や住人の意識や価値を一変させる思想で、メイクノスタルジーと命名しております。
日々楽しんで苦しんで命を削る思いで設計を繰り返し、
私の描いた設計図面があんなに大きくスケールアップしたお家に建ち上がる。
感動で心が震えます。
だからリフォームやリノベーションに興味があまりなかったんです。
ただ、知人や関係者からたっての要望があると見てみぬふりができず。
私が関わることで一人でも幸せな方が増えるのなら、という想いです。
マンションであれば一旦スケルトンにしてのフルリノベーションが、設計の醍醐味(暮らしの激変)を感じられます。
また、間取り制作や照明計画、外構工事、クロス選び、バックセット(カップボード)施工、玄関タイル等、部分的なリフォームもほぼ手掛けません。
リフォームでも、建築施工が絡む内容には設計が必要となります。
図面を起こしますと、コンセント・スイッチ・照明計画等の電気配線図の制作も重要なポイントとなります。
照明・電気計画が入りますと、「何を、どう照らすのか」といったインテリア計画(クロス、床材、天井材、家具、カーテン等)が本来必要となります。
図面を描いて、お客様が依頼されている工務店が着工しても「この図面通りには(技術力の差で)出来ません」というやり取りが始まってしまう。
そのような過去のほぼ全ての経験から、住宅の全ては連動した一気通貫の中で計画されるべき、という考えに至りました。
戸建てリノベーションを手掛けない理由として。
いわゆる「暮らしが変わらないリフォーム」しか出来ないことがほとんどだから。
抜けない構造材や、壁の中が想定外の造りになっているなど、表面上は綺麗にできるが暮らしは変わらない。
何より、元々の設計者の意図や意志が入ったお家(設計)にメスを入れるだけの修正作業は非常に苦しいですね。
手前勝手ではございますがご容赦いただけますと幸いです。
私はこの仕事に誇りをもっているので、昨今目にする機会が多い「志の無い」設計士に嘆いています。
しかしながら、そこに向き合うお客様が、より良く打ち合わせが進むようにも願っています。
そこで、ハウスメーカー(設計士)とお客様、双方の視点で解決策はないものかと考察しました。
自由設計!なんでも出来ます!何度でも図面作成OK!‥等々
私には「クレームから全力で逃げたい(だけ)」に見えます。
住宅業界の責任逃れ体質。
設計士の意識改革。
お客様の心構え。
私なりに様々な視点から、原因と対策を提案します。
照明計画でお伝えしたいこと。
それは、住宅の原案設計者にしか分からない意図があるということ。
様々な照明器具や建築化照明がありますが、本来の目的や意図と反して使用することもあります。
照明計画だけを別の設計士に依頼するのはナンセンスです。
照明と親和性を高めるべき項目にインテリアの計画があります。
住宅は奇をてらわず、シンプルに造ってインテリアで美しくまとめることが大切です。
暮らしの質はインテリアで左右され、人生を変える力もありますので、一度きりの真剣勝負で挑んでいただきたい。
根本的にインテリアの良し悪しは、住宅設計で決まります。
コーディネーターではなく、設計士の力量にかかっているということ。
インテリア、外構、全ては原案設計者が一気通貫でプランニングしないと良くなりません。
美しさも居心地もメンテナンス性も、全ては設計力です。
@tomoyaoshimura1993
【チャプター】
00:00 イントロ
00:22 オープニング
01:20 洗面室・お風呂のご紹介
04:28 外観のご紹介
08:37 洗面室リネン庫のご紹介
09:06 LDKのご紹介
10:35 ダイニングのご紹介
11:17 洗面室・トイレのタオルリングのご紹介
11:38 ダイニングのご紹介
13:39 リビングのご紹介
19:08 キッチンのご紹介
27:44 キッチン周りのご紹介
30:14 今回のインテリアのまとめ
32:17 同業者に伝えたいこと
30:14 今回のインテリアのまとめ
37:56 マグネットペンキについて
38:21 美しい家を作るために重要なこと
40:02 エンディング