セロー250(2005年式)キャブレターの分解・再セッティングをしました。
兄弟車のトリッカー・xt250も共通しています。
純正キャブのセッティングを見直すことにより、
始動性が劇的に改善しました!
真冬以外はチョークを引かずに1発でかかります。
キャブ仕様のセロー250は、2008年以降の排ガス規制までの3年間キャブレターで販売されていました。
排ガス規制前のキャブレターとしては最終型のバイクということで、特にパイロットジェットでガソリン濃度を薄くして規制をクリアしていたみたいです。
結果、馬力&トルクを抑えられた仕様のセロー250として世の中に販売されていました。
ガソリン濃度が薄いことが顕著に表れているのが、『始動性の悪さ』です。
冬でもないのに、始動する際は毎回チョークを引く仕様になったのはガソリン濃度が薄いためです。
私がいくつかのセッティングを試した結果、BEST!セッティングと感じた組み合わせを紹介したいとおもいます。
〈パイロットジェット〉
アクセル開度 0%〜15% (アイドリング付近)
・純正 34番 (薄すぎてダメ)
・35番 (純正とあまり変わらず)
・37.5番 (チョーク要らずのセル1発!)
→パイロットジェットは、37.5番がBESTでした。
〈ニードルジェット〉
アクセル開度 10%〜75%(よく使う範囲)
・純正 3段目(純正マフラーにはちょうどいい)
・3.3段(調節用のワッシャー0.3mmを入れて調整)
→力造マフラーに交換している状態で、街乗り+散歩 ならコレ!
・3.5段(調節用ワッシャー0.5mm)
→オフロード・散歩+街乗り ならコレ!
〈メインジェット〉
アクセル開度 50%〜100%(高速域・おもいっきり加速)
・純正 135番(ノーマルマフラー・力造マフラー共に、気持ちのいい吹き上がり)
・138番
→オフロードメインならコレ!マフラー交換しているなら街乗りでも大丈夫!ノーマルマフラーだと重苦しい感じ。
・140番
→重い重い!マフラーのバッフル抜いた系なら使えるかも。
〈パイロットスクリュー〉
パイロットジェットで決定されたガソリン濃度の濃さを変えずに、排出されるガスになった噴射量を調整する。
・純正 全閉から 2回転戻し
・PS 37.5 NJ 3.3段 MJ 135 のセッティングで、2.5回転戻し
→締め込むと噴射量が多くなる。純正よりも0.5回転開けたことにより、パイロットジェットで濃くしたガソリン濃度をすこし調整しています。
ここの噴射量を多くすると、エンジンブレーキが強くなる気がします。
以上になります。
セロー250に限らず、キャブ仕様のトリッカー・xt250xも共通の内容になっています。
合わせて、AIキャンセル&加速リミッターの解除も同時にされることをオススメします。
数は少なくなってきましたが、機械式のキャブレター・セロー250(トリッカー・xt250x)乗りのみなさんのお役に立てれば幸いです!
#セロー250キャブ #トリッカーキャブ #xt250xキャブ #セロー250整備 #キャブセッティング #キャブ調整 #力造マフラー