横尾忠則が神戸で過ごしたのは、1960年に上京する直前のごく数年間です。しかし神戸新聞社に務め、また新婚時代を過ごした神戸は、横尾にとって思い出深い土地でした。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災により、変わり果てた神戸の様子は、彼に大きな衝撃を与えました。やがて横尾は、被災地を元気づける展覧会や、チャリティー・ポスターの企画に参加するなど、アーティストの立場から震災復興に尽力します。震災から30年となるこの機会に、横尾に当時のことを語ってもらいました。