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【朗読】夏目漱石『明暗』【上・一〜九十一(全百八十八)】語り:西村俊彦

西村俊彦の朗読ノオト 60,025 lượt xem 1 year ago
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【続きの下巻はこちら】
https://youtu.be/94QhZJnddUQ


【目次】
0:00:00 一〜五
0:28:09 六〜十
0:55:04 十一〜十五
1:23:33 十六〜二十
1:51:10 二十一〜二十五
2:17:13 二十六〜三十
2:44:00 三十一〜三十五
3:13:38 三十六〜四十
3:43:02 四十一〜四十五
4:11:26 四十六〜五十
4:41:41 五十一〜五十五
5:12:31 五十六〜六十
5:44:11 六十一〜六十五
6:16:26 六十六〜七十
6:45:25 七十一〜七十五
7:17:39 七十六〜八十
7:51:01 八十一〜八十五
8:23:17 八十六〜九十
8:54:15 九十一

【なんとなくのあらすじ】
1〜10
津田は病気(痔)だ。
手術をしなければならないが、どうにも手術代を捻出するのが難しい。
そもそも、手術の間、会社は休めるのか。
そこは、上司・吉川の妻と面識があるのでなんとかなった。彼と吉川夫人とは、悪くない関係だ。
一つの秘密を握られている。

11〜20
津田は治療代のやりくりの為に色々考えるが結局父に手紙を書く。
上司の吉川にも話をし、休みを取れることになる。その足で彼は病院へ向かうと部屋を取れた。近日手術。その前に津田は、叔父の藤井の元を訪ねるという。叔父は文筆業だ。

21〜30
津田は藤井の叔父のもとを訪ねる途中、彼の息子の真事と会い、共に藤井の家へ。
真事は岡本の家の子と親交がある。
家に入ると藤井の妻に小言を言われる津田。
藤井家には小林が来ている。
お金さんの結婚話で来ているのだ。結婚についてへらへらしている津田は、叔母に軽く叱られる。藤井家の娘二人を貰うことも、津田は出来たのだが無視していたのだ。
ほどなく小林と叔父が合流。
薬を飲む津田を見て、叔父は「近頃の若いもんは貧弱だ」と言い出す。小林は、金に余裕があるものが病気になるのだ、と。
お金さんの結婚について、一度も会わない人と結婚なんか出来るのか、と漏らすと叔父もなんだか怒ってしまう。皆がお前のようにはいかないのだと言われる。
叔母にも結婚について議論をふっかける津田。

31〜40
叔父は自分の結婚について話をし、議論を仲裁。津田は小林と共に叔父の家を出ると、小林に飲みに誘われる。
小林は今度朝鮮へ行くんだとこぼす。
遅く帰ると鍵が閉まっていて、妻を呼ぶ。
そして即寝る。

41〜50
翌日は朝から病院へ。妻はなぜか着飾っている。
痔の手術を受ける津田。無事終了。
妻は岡本で芝居に誘ってくるからと、しぶる津田に許可をもらい向かう。
ここからお延の視点。岡本の家の姉・継子、妹百合子と共に芝居を観る。夫への不満を叔母に話そうか話すまいか迷っていると、劇場で吉川夫人に遭遇。
お延は吉川夫人が苦手。昼を皆で食べる約束があるらしく、その時に挨拶する事に決める。
岡本がやってきて、今日お延を呼んだのは大事な話があるからだと告げる。これから吉川と食事をするというのだ。

51〜60
お延は継子の若さに嫉妬を覚えつつ、吉川との会食の場に向かう。会食の席には、ドイツから戦争前に逃げ出してきたという謎の若い男、三好も同席する。三好の洋行談で盛り上がる一同。お延はうまく入れない。
吉川夫人は継子にばかり話をふり、彼女は上手く答えられない。お延は嫉妬と軽蔑を継子に感じる。
吉川夫人が津田の事をなかなか話題にしない態度にお延は不審を感じるも、最後の最後に話題になり、食事は終わる。
芝居の最中に津田の事を思い出し嫌な気分になるお延。帰り際、近いうちに遊びに来いと岡本に言われる。
帰宅して夜なかなか眠れず、翌朝、寝坊するお延。なんだか夫と吉川夫人の事を考えるとモヤモヤする。岡本の家に早速出かける事にする。途中、習い事に行く継子とすれ違う。
岡本の妻に迎えられたお延は、彼女の女気の抜けた姿を見て、自分もやがてこうなるのか、と恐ろしさを感じる。

61〜70
叔父に会い話をするうちに、お延は気持ちが弾んでくる。昔から叔父と悪口を言い合うのが好きだった。
叔父は夫婦仲を問い、津田とは上手く行かないだろうと冗談を飛ばす。それを冗談と受けきれないお延。
彼女は叔父といるときの方が自然体で、叔父と正反対の津田といるときは無理をしている感じがしてならない。
叔父が、先日の食事会は継子と三好の見合いだったのだと告白。
三好に会った率直な感想を聞きたいのだという。人を見る目を見込まれた形だが、夫を見る目に躓いたお延は強く言えない。だが継子の前でそんな失敗の素振りは見せられない。
なんとか話をそらそうとするが、結局継子の話に。お延はついに泣き出してしまう。
と、継子が帰ってきて一同は救われる。藤井の叔父を呼ぶ呼ばないの話に。
お延と継子は継子の部屋に。おみくじをめぐり戯れる。

71〜80
お延は継子に、今幸せであるように思われていることが辛くなってくる。継子に恋愛のアドバイスをするつもりで、自分を激励するような言葉を出す。百合子が来て、継子がいつも「由雄さんのような言うことを聞く旦那が羨ましい」と言っているとお延に話す。
皆で食卓へ。
一番下の子供の一から、藤井の所の息子・真事のとの遊びが語られる。
続いて藤井と岡本の仲の話に。割と付き合いをしている風だ。
藤井の論「男と女は引かれ合う」という話に。お延と血が繋がっているのは叔母の方だが、お延は叔父の方が好きなので少し納得。
岡本はお延に小切手を渡す。夫婦円満の秘薬だと。泣きそうになるお延。
岡本に送られて家に帰ると、女中のお時が「小林が訪ねてきた」という。まるで彼の用件が分からず笑う二人。
お延は夫への不安の気持ちを押し殺し、うまくやっていると京都の両親へ手紙を書く。
京都で津田に初めて会った時を思い出すお延。親同士の本の貸し借りが縁だった。お延はあの頃近づいた自分たちが、離れていくのではと感じる。
翌朝。早く起きたお延の元に来客がある。

81〜90
小林が、津田と約束したからと外套をもらいに来る。小林は「津田は昔と大分変わった」と言い出し、お延が知らなければならない事が沢山あるんだ、と何かを話し出そうとする。さんざんじらした末に小林は話さない。ただ、津田が何か悪いことをしているような事をほのめかし、帰っていく。
お延は津田の机を調べたりする。昔津田が、手紙を焼いていた事を思い出す。

下巻へ続く…


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このチャンネル・朗読ノオトでは、
「文学を体感する」をコンセプトに朗読作品を作っています。
文字に書かれた感情、匂い、音、温度、手触りなどが感じられるように声に出していく。
そのため、淡々と読むというよりは演劇に近い感覚でお届けしています。
人が、喋っているように。
大切な告白、どうでもいい愚痴、激しい怒り、体から溢れる喜び、そういったものを声で表現していく事に、私が読む意義を感じます。
時に、あなたの持つ作品イメージとかけ離れる事もあるかもしれません。この人はこう考えたんだな、と思っていただければ幸いです。
こうした読み方は、作品解釈の一つの提示として意義のある物だと思いますし、
「全く違う作品に触れたようで新鮮だった」
などのお声も頂戴しております。


声で文学を体感する事は、
視力の衰えで本が読みづらくなってきた、という方はもちろん、お子さまへの読み聞かせや学習の助けにもなりますし、睡眠導入に最適だ、という声もいただいており、個人でもご家族でも、幅広く楽しんでいただける、
教育的価値や文化的価値を多く含む行為だと感じています。
私の朗読を通して皆様が、様々な文学作品と出会い、多くの新しい発見をする助けになれば、これほど嬉しい事はありません。


一つの作品を作る時、私は新しい旅に出るような気持ちになります。
本の中を旅して回る、そんな感覚で、一緒に歩いていただければ幸いです。
プロの俳優でありナレーターでもある私、西村俊彦と共に、音の世界へ。






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