アゲハチョウのサナギを床面に置いて、地面から羽化できるのかを実験しました。
そして、飼育中のイモムシに訪れた、小さくて恐ろしい寄生蜂の生態も同時に観察。
羽化の実験に用いたのはジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、そしてナミアゲハの3種類。
ジャコウアゲハは毒草ウマノスズクサを食べて育ち、成虫も体内に毒を持つという変わり者。
河川敷でのんびり低空飛行している大きな蝶がいたら、それはジャコウアゲハかもしれません。
そのサナギはまるで妖怪のような不気味な姿をしており、「お菊虫」と呼ばれたりします。
アオスジアゲハは花から花へと超高速で飛び回る、青いラインが美しいアゲハチョウ。
街路樹のクスノキやタブノキを食草とするので、市街地でも普通に見られる昆虫です。
素早い成虫を捕まえるのは難しいですが、幼虫なら道端に生えるクスノキ幼木で見つかります。
ミカンやサンショウの木を栽培していると、必ずやって来るのが皆さんご存じナミアゲハ。
ちょっと植木の世話をさぼっていると、いつの間にか葉っぱがなくなっているほどの大食漢。
今回も植木のミカンで飼育していたのですが、寄生蜂まで現れて面白い観察ができました。