今回はレゴファンの日高さんと共に、2024年4月30日に運行を終了した広島短距離交通瀬野線(スカイレール)の現在の様子を撮影してきました。
広島短距離交通瀬野線(スカイレール)は、広島市安芸区の「みどり口駅」と「みどり中央駅」を結ぶ1.3kmの軌道路線として1998年に開通し、標高差約200mの住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」への交通手段として利用されていましたが、維持費や採算性の問題から2024年4月30日に運行を終了し、翌5月1日に正式に廃止されました。スカイレールの代替として、2024年3月30日から「みどり坂タウンバス(EVバス)」が運行を開始し、バッテリーを天井に配置したノンステップバス「オノエンスターEV」が導入され、広い車内空間と災害時の電力供給機能を備えた車両が8台投入されました。スカイレールは、懸垂式モノレールとロープウェイを組み合わせた新交通システムとして神戸製鋼所や三菱重工業などが共同開発し、駅間をワイヤロープ、駅構内をリニアモーターで駆動する仕組みを採用し、最急勾配263‰という日本一の急勾配を誇りながらも、建設費約62億円と低コストで整備された特徴を持っていましたが、2022年11月に廃止方針が発表され、バス運行の準備の遅れにより当初予定の2023年末から2024年4月末まで運行が延長され、2024年2月に国土交通省より廃止許可が下り、4月30日の最終便をもって正式に運行終了しました。