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00:00 OP
00:54 問題・ストレス・症状
04:01 アセスメント・診断
08:31 網羅的に測る
10:36 背景知識と論理的思考
今回は、自分の問題、今何に苦しんでいるのかを明らかにするためにはどうしたらいいのか、を解説します。
つまり、私は何に苦しんでいるのか、です。
これがよくわかってない人たちが精神科には多いなと思います。
◾️問題・ストレス・症状
問題があって、ストレスが溜まっていく。
ストレスと心の疲労の極限状態、これがもう上限に達しているからこそ症状が出るということです。
この症状が、例えばうつで元気が出ない、眠れない、眠れないからまた仕事がうまくいかないなど、今度はこの症状がまた次の問題へと悪循環が生まれている状態になっていることが多いです。
それで結局今あなたのこの問題って何?
症状は語れるんです。
眠れない、肩が痛い、不安でいっぱいだ、心身の変化を訴えることはあっても、例えば発達障害の人のように、これがわからない、これが苦手だ、抽象的なものが苦手、忘れ物が多い、知的能力、パーソナリティ障害の人のように、自分の人格を語ることは苦手だったり。
そもそも精神医学とは狂気の世界なので、自分でそれが正しいのか病気なのかもよくわからないこともあったりする、と。
この狂気というのは鍵付き括弧の「狂気」です。
19世紀や20世紀に使っていた言葉の「狂気」のことを指します。
症状のことは語れても、元々の問題を語るのが苦手な人が多いです。
どんな問題を抱えているのかというのを把握するのは難しいんですよ。
それを医師側も整理していって、どの問題から解決すべきなのかというのは、ムズイんです。
◾️アセスメント・診断
どうやって、今その人が抱えている問題を把握するかというと、まずはアセスメントと診断というのが大事です。
これはプロだからできることかもしれません。
この人の生い立ちを評価したり、どんな生い立ちなのか、どんな学歴か、知的能力、現代社会では知的能力によって問題が起きたりすることが多いです。
だから解決しなければいけない。
頭脳労働によって、頭脳によって解決しなければいけない問題が多いんです。
例えば原始時代、昔だったら肉体の力じゃないと解決できないことってありました。
身体の労働によってでしか、肉体労働でしか解決できない問題があったわけです。
早く物を運ぶ、重い物を持つ、とか。
だけど今はそういうことは少ないし。
究極的に言ったら福祉の制度に頼れば何とか生き延びることができるんです。
ただ福祉の手続き、社会的手続きができないから福祉制度を使えない人たちも一定数いるんです。
そういうことを言うと、益田、お前馬鹿にしてんのか、と言われることもあるんですけど、コメントとかで、だけど精神科臨床の全体を理解しないといけない。
だから自分や自分の周りの困ってる人たちばかりを精神科の患者さんと思うと、それは大間違いで、もうちょっと幅広い概念なんですよね、精神医学って。
幅広い概念、幅広いものを扱っているので、僕も幅広い言い方をする。
そして幅広い言い方をする中で、時に自分はそんなに重症じゃない、そんな風に扱われたくないと思って腹が立つ人が結構いますけど。
でもこれは、話が脱線しちゃいましたけど、結構あるんです。
トラウマの問題や性被害の問題で、強姦に遭った人と痴漢に遭った人たちがぶつかってしまう、同じ性被害者と言わないでくれ、と。
より酷いトラウマ、被害を受けた人がより軽症な被害者を仲間に入れない、追い出そうとするということがあります。
それは福祉のパイの取り合いだという風に無意識に錯覚してしまうからなんですけど。
そういうのもあったりしますけど。
学歴、知的能力、発達の有無ということです。
職歴、職歴の中で職歴やバイト歴、部活の有無などでパーソナリティ・ファンクションも同時に見たりするかな、と。
どれぐらい非認知能力があるのか、知的能力、認知能力がどうなのか、非認知能力がどれくらいなのかを測ったり。
あと家族背景や病理、今の人間関係、恋愛、今の職場の産業構造を見て、この人は今こういうことで起きているんだろうと総合的に判断するということをしています。
ちなみにこれは専門職じゃないとできないのかという話になるんだけれども、こういう様々な細かいデータを取っていくことでまとめていくというのは、内科や外科でも色々やるんですけど、これそのうちAIが超しますね、これ、ちなみに言うと。
そういう論文、論文というか記事も出てました。
ここら辺のものを総合的に人間を評価していくというのは、もう人間の脳みそのキャパシティだと追いきれないので、そのうちAIの方が適切にアセスメントするようになるのかなという気はしますけど。
アセスメントの問題。
こういう人なんだ、こういう人だからこういう問題が起きているんだ、というために、このアセスメントや診断は重要です。
◾️網羅的に測る
今どこで何が起きているのかを測るためには網羅的に測った方がいいですね。
できればMECEにする。
漏れなくブレなくした方がよくて、僕はわかりやすいように人生の7つの領域という形で7つの領域に分けて、今どんなことを考えているのかということを聞き出すことが多いです。
ワークにしていることもあります。
例えば、今の健康問題。
あなたは今どんな健康の問題を感じていますか?と。
家族問題。
あなたは今、家族、実家及び今の家族、世帯、家族、何でもいいんですけど、家族の中でどんな問題意識がありますか?どこに苦慮してますか?と。
仕事。
今、あなたは仕事の中でどんな課題がありますか?
どういうところに仕事の危機感を感じてますか?
友人恋愛関係。
この人間関係の中でどういう問題意識がありますか?と。
学び。
あなたは今どんな学びをしていて、どんなことに関心があり、どんな障害を抱えていますか?
キャリアでもいいかもしれません。
趣味。
あなたは今どんな趣味がありますか?
どんな風に自分をリラックスさせてますか?
そこにどういうハードルを感じてますか?
あとお金ですかね。
あなたは将来どうなりますか?
お金の問題はどう解決しますか?
貯蓄はありますか?
どのように計画立ててますか?と。
この7つの領域で整理して、今どういうことを抱えているのかをやることが多いです。
こういう形です。
わかる通り、このアセスメントや診断をするためにはこういうものを聞くんだけど、これを聞くためには前提となる背景知識が必要なんです。
それが精神医学だったり、脳神経科学だったり、心理学だったり、社会学や文化人類学だったりする。
そうしないと、そもそも人間とは何かというものがわからない。
社会とは何かというものをわかるためには、あるがままを見ようとしてもなかなか難しいんです。
だから背景知識、こういう知識を持たないと人間を理解できないんです。
騙し絵のネタバラシみたいなもので、騙し絵のトリックを知ってる、手品のトリックを知っているかのように、それを知らないとやはり見抜けないことって多いので、こういう知識の有無によって自分の今の状態をアセスメントや診断をしにくいです。
こういう風にどうやって問題を特定していくのか、整理していくのかというのは、認知行動療法だったり、弁証法的な行動療法でもいいし、ロジカルシンキングなんです。
カテゴリーに分けていく力。
論理学なので、論理学の一種として認知行動療法もあれば数学もあるんですけど、このロジカルさというのも大事なんです。
プロはどういうことをしているのかというと、こういうことを知ってるし、プロの腕の差はどこかというと、アセスメントをするときのこの背景知識がどれぐらいあるのかということと、MECEにして問題を整理していくときに、どれだけ論理的に考える力があるかというところに腕の差が出るんだろうなといつも思います。
そういうことなんです。
どういう問題が今あるのかということを理解していくというのが大事です。
ちなみに、これをどう伝えるのかというのを、プロでもどう伝えるのかというのもポイントだし、伝え方がどんなに丁寧であっても、絶対受容するまでに怒ったり悲しんだりするので、問題特定をした後に、あなたはこういう問題があります、と言ったときに、例えばがんの告知もそうですけど、こういう問題がありますよと言ったときに、それをどんなに丁寧に伝えても、結局怒ります、患者さん。
怒ったり、悲しんだり、嫌な思いをするんです。
そういうものなので、それがパーソナリティファンクションが高ければ、これは相手の問題じゃなくて自分の問題なんだな、自分の心理的な過程なんだなということが納得できるし、パーソナリティファンクションが低かったりすると、投影同一視が起きて、私がこんな悲しんでいるのは、がんの告知をした医者が悪い、言い方が悪いなど、責任転嫁が起きるんです。
だから相手によって変わりますけど、避けがたいことというのはあるなとは思います。
ということで、今回は何に苦しんでいるのかというテーマでつらつらと語ってみました。
問題の整理ですね。
どういう観点で自分の問題を整理するかということを皆さん、語ってもらったいい学びになるかなと思います。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)