フジテレビは9日、「FNNプライムオンライン」で、中居正広氏が9日に発表したコメントを番組内で読み上げました。
そのうえで、フジテレビは「当初、このトラブルにフジテレビ社員が関与していたとも報じられましたが、フジテレビは否定するコメントを発表しています」と改めて編成局幹部が関与していたことを否定しました。
それでも中居氏が出演する番組は次々に休止が決まり、中居氏は窮地に陥っています。「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」とも中居氏はコメント文で表明していますが、前途は多難だと思います。
コメントを見ると①トラブルがあったことは事実 ②暴力はふるっていない ③当事者以外の関与といった事実はない、という大まかに3点があるかと思います。
③はまさにフジテレビと平仄を合わせるかのような動きになっています。フジテレビとしては、「編成局幹部がドタキャンして、アナウンサーと中居氏を2人きりに作為的にさせた事実はない」とここだけは守りたいのだと思います。女子社員を芸能界の大御所に「献上」させていたことが事実であったならば、フジテレビが倒産しかねない重大事だと思います。
しかし、逆に疑問が残ります。フジテレビ社員が関与したのでなければ、アナウンサーはなぜ中居氏の家に行ったのか、ということです。
今回の事件の事実関係とは別に、渡邊渚アナウンサーが「1日20時間労働だった」と告白しているのですが、一部の若い女性アナウンサーに過重なしわ寄せがある現実について、フジテレビ上層部は何とも思わないのでしょうか?
2024年11月12日、「めざまし8」の放送中に小室瑛莉子アナ(25)が倒れるという出来事がありました。
小室さんは2023年10月にも体調不良で番組を5放送日連続で欠席。昼のバラエティ番組「ぽかぽか」も2週連続で欠席しています。
「めざましテレビ」MCの井上清華アナ(28)も、23年9月に4日連続で欠席。10月には7放送日連続で欠席。さらに2024年2月にも2日連続で欠席したとのことです。
「ノンストップ」MCの三上真奈アナ(35)は、23年3月末から4月末、11月から12月の2回、長期休養をとっています。
これはちょっと異常ではないでしょうか? 例えば渡邊アナのばあいのように1日20時間労働をして、上司などにクライアントや大御所芸人などの賑やかしとして、酒席への同席などがあった場合、これも当然、業務ということになります。こうした酒席への同席は、結構あると僕も聞いたことがあります。この労働環境は、ちょっと異常です。この「献上疑惑」の真偽はともかく、この過酷な労働環境は何とかした方が良いと思います。