普通、がんと診断されると治療をする、というのが当たり前です。
しかし、検診の普及や画像診断の進歩により、治療しなくても命に関わらない小さな癌が見つかることが増えています。
特に、肺癌と前立腺癌では、どんな場合に積極的経過観察(アクティブ・サーベイランス)してよいか、が分かっていて、ガイドラインにも「標準治療」として載っています。
乳がんでも、DCIS(非浸潤性乳管がん)の中に、手術しなくても、手術した場合と同じ予後のものもあることが分かってきています。
しかしまだ、はっきり区別できる確立された方法はありません。
報告として、乳房専用PET(マンモPET)で、命に関わらないDCIS(低リスク)が区別できる、という研究は出てきています。期待できる分野かなと思います。
がんと診断されても、治療をしない方が体には負担が少なくて天寿を全うできるということもあるんですね。
何らかの病気と診断された場合、自分はどうなりたいのかを考えて、自分で治療をする・しない、するならどんな治療を、しないならどんな経過観察を、も自分で選べる時代です。
↓こちらもご覧下さい。
非浸潤がんと浸潤癌、何が違うか。
https://youtu.be/t8MAWJMxthg
生検でDCIS(非浸潤性乳管癌)なら転移はないのか。
https://youtu.be/kJDWpsLvKyg
構築の乱れを掘る!癌はなぜ収縮するのか
https://youtu.be/GYDbmz4etH0
#乳がん
#経過観察
#DCIS