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特急「大雪」の悲哀 特急運用終了⇒特別快速化へ

rail よしのぶ 7,209 lượt xem 3 weeks ago
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昨年(2023年)の3月に石北線の特急「オホーツク」「大雪」がキハ183系からキハ283系に変わりました。根室本線特急「おおぞら」から撤退後2年で、キハ283が再び蘇りました。
 目にした第一印象は「短い特急だな~」というものです。
「おおぞら」では8両の編成、コロナ禍にあっても、5両編成だったので、
中間1両を挟み大きな顔のある車両が背中合わせで走る姿には、短縮化された強い印象を抱きました。
 「オホーツク」「大雪」の2枚看板で、キハ283系に代わったばかりの石北線特急ですが、
来春ダイヤ改正での「大雪」の特急運用取りやめと、特別快速化が決まっています。
 「大雪」の愛称は石北本線と深い関係があり、この路線を象徴するものです。列車名変遷の詳細は省きますが、1968年(昭和43年)10月の改正で
石北本線の優等列車(当時は急行)は「大雪」に統一され、6往復もの急行「大雪」が走っていた時期もあります。
急行「大雪」からの格上げの特急「オホーツク」は、時と共に数を伸ばして行きます。1992年(平成4年)に夜行客車編成で残っていた「大雪」も「オホーツク」に特急格上げされ「大雪」の名称は消滅します。
長い間石北本線の急行として君臨し地域に定着しながらも特急になることはできませんでした。長い間石北本線の急行として君臨し地域に定着しながらも「オホーツク」に主役を譲り消滅します。

 転機が訪れたのは2017年(平成29年)。
「オホーツク」4往復のうち2往復の運行区間を短縮(札幌-網走から旭川-網走に変更)するにあたり、区間短縮された列車に「大雪」が充てられ再び日の目を見ることになります。リストラ的な運転区間変更でしたが、「大雪」の愛称復活と初の特急です。キハ80系が引退してキハ183系の時代でした。183系の初期車0番台が石北本線を走っていました。
その後2018年には「北斗」から撤退したN183系(183系500代1500代)、
更には130k/h対応のNN183系(550代1550代)が初期車を置換えます。
半室グリーン車キロハ182も2018年7月に置き換わりました。
 「大雪」はコロナ禍なか、2021年3月に臨時列車になってしまいます。
決まった曜日の運休であり、未だ日常的に見ることのできる列車でした。
コロナ収束後客足が戻れば運休を取りやめるという希望的観測を打ち出しての臨時列車化でしたが、客足が戻ることはなくとうとう来春、特別快速に格下げされることになってしまいました。せっかく特急「大雪」が誕生したものの短い期間で姿を消すことになりました。
寂しいと言えば寂しいですが、特に夜などにエンジンの唸り高らかに人の乗っていない車両が、目の前を通り過ぎるのを見るのも複雑な気持ちでした。仕方がないと言えば仕方がなく、特別快速ながら伝統の列車愛称名が残ったことは幸いだったかもしれません。
 2往復のH100形(愛称デクモ)による特別快速「大雪」が誕生することになります。実は少し期待しています。
デビューしてしばらく、味のない車両だなと思い込んでいた「デクモ」ですが、最近、各種ラッピング車両が出てきて、(道とJRTTから支援)
地域ごとの色彩豊かなラッピング車両が運用に就き、
それを見に行くのも楽しみになってきました。
 さらに注目はプレスリリースに次の記載があることです。
『特別快速「大雪」用のH100形については令和7年度以降、長距離移動の快適性向上のため、車両に座席数の増加と乗り心地の改善を行う』
できれば快適車両の他線区進出への嚆矢となってもらいたいところです。
 どのような「大雪」になるのか、車両塗色(ラッピング含め)にも期待したいところです。

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