令和5年1月14日、前夜からの雨が小降りになったところで、私は長良川の森部排水機吐出しに竿を構えました。
このポイントは、1ケ月ほど前の12月10日に、行く鯉来る鯉の下見で入った所です。
それは、私が入院する3日前のことでした。
2週間の予定で入院し、体調が悪くなければ、恒例の行く鯉来る鯉をいつものように行うつもりだったのです。
この時は、寝る前に付けたエサ持ちの良いボイリーに、未明になってアタリが出ましたが、掛かりに入られて痛恨のバラシ!
その後、昼過ぎにようやくアタリが来て78cmの野鯉をゲット…
しかし、行く鯉来る鯉の本番では、途中の道の足場が悪くて断念…
そこで、今回、体力が回復に向かったところで、再チャレンジしたのでした。
とりあえず、いつもの龍王Sp暁に発砲仕掛けで臨み、夜はエサ持ちの良いボイリーでアタリを待つという作戦です。
そこで、今回は龍王Sp暁を砕いて現場でボイリーを作ることにしました。
幸い、長年付き合ってきたよしみで、野鯉の気遣いが優しく、ボイリーを製造している間はおとなしく待ってくれていました。
暁ボイリーの長所は、コマセと同じ成分であるという事です。
したがって、特にボイリー自体をコマセしなくても、十分に野鯉はエサとして認識してくれることです。
今回はボイリーを1キログラム製造するという事で、余った分は貯蔵することになります。
そこで、長期保管してもカビたり腐ったりしないようにしなくてはなりません。
そこで、私がいつも行っている方法は、塩を加えるという事です。
これは、昔から食品の保存に用いられている方法で、浸透圧の原理を応用したものです。
すなわち、カビや腐敗菌の体液より、食品の濃度を濃くすることにより、カビや腐敗菌がとりついたとしても、浸透圧の原理で体液が食品に吸い取られ、干からびて死滅するというものなのです。
この方式は、薬品の防腐剤に比べて自然で優しく、野鯉がエサを採るとき違和感を与えず、食いが違います。
自作するだけの価値は十分にあります。
また、大きさも自由に作ることができるので、季節や獲物に応じて対応することができます。
そして、財布に優しいのは、値上がりの激しいこのご時世には嬉しいことです。
単価は、最も安い市販のボイリーに比べても半額以下で出来上がります。
チャレンジ精神旺盛なあなたには、是非とも、試していただきたいと思います