今シーズン最強の寒波が日本列島を襲った2月8日、私の住んでいる濃尾地方も今年1番の積雪となった。
自宅庭では15cmの積雪を記録し、私はいそいそと釣場に向かって車を走らせた。
向かった先は、2年前に竿を構えた牧田川の対岸である。
1週間前の揖斐川釣行の帰りに下見をした時、水温を計ったところ10度を超えていたからである。
ポイントに到着すると、一帯は白銀に覆われ、別世界に変わっていた。
いつものように水中カメラを投入して様子を見ると、3時間過ぎても何の魚影も映らない。
そこで、水温を測ると6度を切っている。
前回から一気に5度も下がっている。
これでは、魚たちも縮み上がってエサどころではないようだ。
流れのある流心や対岸の深場へと色々探ってみたが、全くアタリは無く日は暮れた…
翌日は、朝から快晴となり、午後には雪もほぼ解けて期待したが、カメラに映るのは、ニゴイとフナだけで、本命の野鯉は現れなかった。
結局、何のアタリも無く2日間の雪中釣行は終わった…
2日後の11日、もう1度、再アタック。
水温は7度とまだ低いが、少し回復している。
水中カメラには、野鯉も姿を現した…
そして、水温の上がった午後2時45分、待望のアタリが襲ってきた…
慎重にファイトを繰り返し取り込んだ獲物は、82cm(7.8kg)のバランスの取れた大鯉であった。
雪見鯉とはならなかったが、牧田川の寒鯉と1年ぶりの対面に十分満足の釣行となった。
いよいよ牧田川のシーズン開幕です。
これから暖かくなるにつれ、揖斐川本流から昇ってくる巣離れ鯉との熱いファイトが爆発です。