『聴かせるセリフ』
[気で気を養う]
花見に行こうと提案したところ
「酒もないのに行けるかいな」と反対したやつがいる。そこで、リーダー格の男が言う台詞。
「心まで貧乏すなよ。あっちが酒盛りやった ら、こっちは茶か盛りや。人間、気の持ちようやないか。
『気で気を養う』ということを知れ」 つまり、想像力で補えということだが
なかなかいい台詞である。
小佐田定雄さんの「上方落語のネタ帳」より
「気で気を養う」実に素晴らしい言葉が、私の好きな落語の世界には残っています。
花見と言えば ・・・
昔 仲の良いご近所 4軒プラス松喬一門 ご贔屓さんその他いろいろの方と一緒に
毎年 たまつくり駅近くの三光神社さんの境内でお花見をしました。
メニューや段取りを決めるのは 松喬さん。焼肉 お好み焼き おでん 手巻き寿司 などなど お花見定番プラスその年のメニュー。
それらをたらふく食べた後・・・食べるものがなくなって ピザの宅配してもらったなぁ。
アルコールは 近くの酒屋さんのトイレをお借りしたいからその都度買いに行ったなぁ。
何せ一日中のお花見なので 疲れたら 桜を愛でながら散歩したり 近くの真田山プールのベンチで休憩したり・・・
とにかく松喬さんは、とことん遊ぶ人なので、半端なお花見じゃありません。延々と続き とっぷり暗くなって やっとお開き 「お疲れ様」
疲れるまでしなくて良いのに「アホですね」
紫外線を気にしつつ 一日中 三光神社の境内で落語の人の様にわちゃわちゃ わちゃわちゃ・・・その陽気な事。
桜吹雪の下での皆んなの幸せの笑顔が、蘇ります。
六代目笑福亭 松喬
落語公式チャンネル
今回の演目は
「貧乏花見」2
2013年4月7日
阿倍野区民センター大ホール
「松喬十六夜」第三夜
オチまでなかなかする事の無い「貧乏花見」をマクラからオチまでたっぷりお楽しみ下さい。亡くなる3ヶ月程前 62歳の松喬さんです。