毎週1つアップするこの撰集ですが、
お正月のこれから3回は、
柳屋名人会の放送の編集前の、
名人 橘つやの出囃子がきちんと残っている音源で、
昭和30年代の東宝演芸場の雰囲気をお伝えします。
金馬『錦の袈裟』
昭和35年5月9日
東宝演芸場で収録。
名人金馬もさることながら、
橘つやの出囃子をお楽しみいただけたら、
幸甚です。
昭和30年前後の東宝演芸場で、柳屋ポマードをスポンサーに、
電通が制作するラジオ放送がありました。
この番組のプロデューサーは弱冠30歳前の父 觀翁でした。
觀翁は、放送時間にあわせて、
録音テープをハサミで切って編集する作業まで、
自分でやっていたようです。
出演者が名人揃いなのは勿論ですが、
凝り性の觀翁は自分がプロデューサーの番組では、
ビラ字は「橘右近」、下座お囃子は「橘つや」と決めていたようです。
表紙の写真は
東宝名人会の楽屋で、
小山觀翁自身の撮影。
色紙は
横浜高島屋ホール(1960)での寄せ書き。
『芸』は橘右近師匠。
件の「橘つや」師匠の手もあります。